辛酸なめ子の東京アラカルト
漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが注目する東京のお出かけスポットやイベントを紹介。辛酸さんならではの視点、現地でのエピソードに思わずニヤッとしてしまいます。
2018/9/ 4

「Ginza Sony Park」で地下クルージング【辛酸なめ子の東京アラカルト#19】

辛酸なめ子の東京アラカルト

ソニービルがなくなってしまったあとに、いつの間にか素敵なスポットができていました。2020年までの期間限定でオープンした「Ginza Sony Park」です。

地上部分は地価の高い銀座において庭園という贅沢な造り。「アヲGINZA TOKYO」はプラントハンター西畠清順プロデュースで「買える庭園」という触れ込みです。車が行き交う交差点に面したところに公園があると癒やし効果が。行ったときも警察の車が違反車にスピーカーで注意していましたが、庭園にいると別世界のできごとのようです。

庭園は植物だけでなく、200年前のスペインの巨大な壷などもあって気になりました。

買える庭園とはいえ、素人にはなかなか買えない価格帯です。シェフレラ37万5000円、アトラスシーダー55万円、ディクソニア(巨大なシダ)22万5000円など。実がなるバンペイユ30万円はちょっとお得かもしれません。気根が乳が垂れたような形のチチイチョウ23万5000円、という女性としては複雑な植物も。龍のような形のガジュマル45万円は開運しそうです。植物はレンタルもできるとのこと。短期間でも枯らしそうなので自粛します。この公園の草花をよく見たらミツバチが大量にいて花粉を集めていました。ミツバチがいるうちはまだ地球も大丈夫、と安心できます。

地下に行くほどおしゃれ偏差値がアップ

庭園に面した建物では、とらやのかき氷が売られていました。あんこがトッピングされたかき氷もあって、結構おいしかったです。なぜかこの建物はあんこがフィーチャーされていて、地下のミモザという中華系のデリでは、月餅が売られていて店員さんが大量のあんこを練っていました。

地下にはプロジェクションマッピング的にテーブルにゲーム画面が投影され、インベーダーやエアホッケーが遊べるコーナーがあり、楽しかったのですが、妙にテーブルがペタペタしていたのは、あんこのせいではない、と思いますが......。テーブルゲームは、腕を激しく動かすので、二の腕に効いた感がありました。

テーブルに投影されたゲームで遊べるスペース。気軽に始めたら手で机をこすりまくるのはかなりの運動量でした。

地下は全体的に打ちっぱなしで駐車場につながっているのが、都会の秘密の遊び場のようでワクワクします。期間限定でDJブースつきのローラースケート場ができていて、TOKYO FMのスペースだからか大音量の音楽の中、DJ TARO氏がノリノリで縦横無尽に滑っていました。世代的に光GENJIに入れたんじゃないかというくらい、回転したりバックしたり、かなりのスキル。都会人のたしなみなのでしょうか。このコーナーはかなりの注目度なので、下手なのでさらし者になりそうだったのでやめておきました。

むき出しの配管がオブジェのように見えてきてCOOLです。

さらに地下4階にはライブも行われるレストランがあったりして、大人向けスポットです。気になったのは藤原ヒロシ氏ディレクションの、「THE CONVENI」という、店内がコンビニを模している服のお店。ストリート系のいかつい男子が多数並んでいました。

大金が動いていそうな「THE CONVENI」。いつか空いている時に挑戦したいです。

ちなみにこの施設は、サイトの案内図も会場の地図もおしゃれすぎてわかりにくいのですが、その敷居の高さの演出が、おしゃれスポットとしてのブランディングなのかもしれません。数年後、なくなってから、行ったことをドヤれそうな施設です。

ソニーの施設なのでアイボもいて、触れ合うことができました。

辛酸なめ子

1974年、千代田区生まれ、埼玉育ち。漫画家・コラムニスト。著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)、『なめ単』(朝日新聞出版)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『絶対霊度』(学研)などがある。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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