「フラディア グロウ ISOFIX」
育児用品メーカーのアップリカからISOFIXタイプの平らなベッド型チャイルドシート「フラディア グロウ ISOFIX」が2016年12月2日に発売されます。
新製品の紹介はもちろん、"赤ちゃん学"に基づくアップリカの育児用品づくりへのこだわりが分かるプレスセミナーが、11月30日に行われました。
ベッド型にこだわって約20年 その理由は?
左から、開発を担当した河野さん、マーケティング部の東猴さん、同志社大学赤ちゃん学研究センター センター長の小西先生、産業技術総合研究所の遠藤さん
今回発売されるフラディア グロウ一番の特徴は、ISOFIXという取り付け方法に対応していること。従来のチャイルドシートは、シートベルトを使って固定していたためベルトの締めつけが弱いとしっかりと固定することが出来ず、本来の安全性を保てないという弱点がありました。
ISOFIXは2012年7月以降に発売された車であれば、簡単かつ確実にチャイルドシートを固定できる取り付け方式のこと。アップリカからISOFIX対応の平らなベッド型チャイルドシートが発売されるのはこれが初めてです。
また新生児の時にはフラットなベッド型、首すわりから1歳半ごろまでは手足が動かしやすい後ろ向きの姿勢、そこから4歳までは前向きの座り姿勢と3つのステップで成長にあわせて安全かつ長く使えるという点も大きな特徴です。
ベッド型にこだわっています
アップリカは、これまで約20年間"ベッド型"のチャイルドシートを発売していますが、ベッド型というのはチャイルドシートのなかでは世界的にも珍しいものだそう。
マーケティング部の東猴さん
ベッド型にこだわる理由をマーケティング部の東猴さんは、安全性はもちろん、赤ちゃんにとっての快適さを "赤ちゃん学"を基に設計しているからだと話します。
赤ちゃん学は、小児医学や心理学だけでなく、 情報工学、人工頭脳、ロボット工学などの広い研究分野から子どもの心と身体の発達を研究する学問。同志社大学赤ちゃん学研究センター センター長の小西先生も「首が座っていない赤ちゃんをイス型のチャイルドシートにのせることは危険」だといいます。
赤ちゃんにぴったりなのは寝姿勢
また「腹式呼吸をしている赤ちゃんを座らせるとお腹が圧迫され呼吸に負担がかかってしまう」とも。長時間座らせると頭への血流が減り、酸素濃度が減ってしまうとの研究結果もあり、呼吸が安定するフラットなベッド型が理想と見解を示しました。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。