日焼け止めの「適量」ってどれくらい? ポテンシャルを最大限に引き出す量を調べてみた
もうすぐ梅雨明けですが、みなさん紫外線対策はできていますか?
本格的な夏を前に東京バーゲンマニア編集部内では、日焼け止めに関して素朴な疑問が出てきました。それは「日焼け止めってどれくらい塗るのが正解なの?」、「薄塗りがいいの? ベタ塗りがいいの?」ということです。
たしかに、説明には「"適量"を伸ばす」と書いてありますが、イマイチわからないですよね。
日焼け止めの効果を最大限に生かすには、どのくらい塗るべきなのか――。
疑問に思った記者は、日焼け止めを選ぶときに参考にするSPF値をもとに日焼け止めの効果を最大限生かせる方法を調べてみました。
テスト通りにやってみると、驚きの結果
そもそもSPFとは、Sun Protection Factorの略。日焼けの原因である紫外線UVBを浴びて、肌が赤くなるのを素肌の状態と比べてどの程度防ぐことができるかを数値化したもので、10人以上の人でテストした平均値が表示されています。
簡単に言うと、SPF50の日焼け止めであれば「素肌で赤くなってしまう紫外線量の50倍までなら、赤くならなかった人が多い」という意味です。
実際のテストでは、1平方センチメートルあたり2ミリグラムの日焼け止めを肌に塗ってテストするそう。つまりこの量を塗れば、少なくとも表示されているSPFの効果は得られるはずです。
"1平方センチメートルあたり2ミリグラム"という基準をもとに計算すると、両方の腕の肘下から手首までで、約1グラムを塗るのがテストで使われる量です。実際に1グラムを量って肌にのせてみました。
今回使ったのは、SPF50+の乳液タイプの日焼け止め。日焼け止めを量るという初めての体験に戸惑いながら、カップの中に日焼け止めを入れます。
普段、肌にのせる感覚でカップに入れますが、なかなか1グラムにならない...。もうこの時点でいつも塗っている量では少ないということがなんとなく分かります。
1グラムはカップに入れるとこのぐらいです。片腕で0.5グラムなのでだいたい半分の量をざっと腕に広げると......!
なかなかの量です。この後、なじませても少し白く残ってしまいました。やっぱりいつもの量は、相当うす塗りだったようです。
個人差はありますが、テストと同等の効果を出すにはこのくらい厚塗りでないといけないということですね。
これだけたっぷり塗れば、1日中紫外線を浴びても大丈夫! というわけではありません。効果を最大限にしたいならやっぱり塗り直しは必要です。
塗り直しが必要になる理由は、紫外線をブロックしている成分によって違います。
紫外線吸収剤フリーの日焼け止めには紫外線を反射する成分が含まれていますが、汗や摩擦で流れてしまうため、定期的に塗り直しが必要。紫外線吸収剤でブロックしている場合は、紫外線を一定量吸収すると効果がなくなってしまうので、これまた定期的に塗り直しが必要なのです。
今回はSPF値の高いものを使いましたが、通勤やちょっとしたお出かけなど通常の外出ならSPF値の小さい日焼け止めでもきちんと塗れば十分効果があるとされています。
上手に利用して、夏を乗り切りましょう!
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。