結婚したら専業主婦になりたいの――。そう答える女性は少なくないですが、実際のところ、女性たちの現実はどうなのでしょうか。
女性向け転職サイトの読者に対して行ったアンケートによると、過去に「専業主婦になりたいと考えた」女性は52.0%いましたが、「あなたは現在、『専業主婦になりたい』と感じていますか?」との質問には、65.0%の女性が「いいえ」と回答しています。
働く女性の過半数は「専業主婦になりたい」と思ったことがある
過去に「専業主婦になりたい」と考えたことがある女性52.0%と、「専業主婦経験がある」という女性の14.4%と合わせると約3分の2にのぼります。
理由を見てみると、「母親が専業主婦だったのでそうなりたい」(30歳)や「子どものころは親が働いていたので、周りの子を見て、家に帰ったら母がいるっていうのに憧れがあった」(28歳)など、育った家庭環境の影響を受けたという回答も目立ちます。そのほか、「仕事のストレスから解放されたかったから」(25歳)など、働くことから一時的に逃げるための手段として考えたという回答もありました。
しかし、「あなたは現在、『専業主婦になりたい』と感じていますか?」との質問に「はい」と答えた人は27.4%。そう思う理由として、「相手に何かあった時、金銭的にも精神的にも相手を支えたいし、自分の実は自分で守りたい」(27歳)や「生活費を自分以外の人に頼るのは現実的ではないから、リスクが大きすぎる」(34歳)など、結婚しても自分の収入を得たいと考えている女性が多くいることがわかりました。
既婚女性の4人に1人が、「結婚していても私が仕事辞めたら生活は困窮する」と答えた調査もあり、"働かざるを得ない"という経済状況も読み取れます。
もちろん、「仕事をして、誰かの役に立ちたい。好きな仕事をして社会貢献したい」(31歳)などのように、収入だけでなく、やりがいや面白みといった「仕事そのもの」に意義を見出している女性が多いのもまた事実。自分らしく仕事ができる女性が増えるといいですよね。
調査概要:「キャリアデザインセンター」が2015年5月21日~25日にかけ転職サイト「女の転職@type」の20~30代女性会員とWebマガジン「Woman type」サイト読者計277名に対してWebアンケートを行ったもの。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。