ユニバーサルミュージック合同会社は2012年12月12日、無着色のヴァージン・ヴィニール(180グラム重量盤)を配合した高音質LPレコード「100%ピュアLP」から、ロック/ポップス、ジャズの名盤全15タイトルを発売する。価格は、各5800円。
メタルマスター・プレスで忠実な溝を成形
「100%ピュアLP」紹介ページ
通常のレコード(黒盤)の材料には、主原料となる塩化ビニールのほかに再利用の観点から、カーボンなど着色のための染料が添加されているが、ピュアLPには音に影響を与える着色物をすべて排除し、成型の安定性と音質を考慮し低重合度のストレート塩化ビニールを特別に配合した。
また通常レコードを量産する場合、カッティング後にラッカー盤(凹)、メタルマスター(凸)、メタルマザー(凹)、スタンパー(凸)の4工程を経てプレスに至るが、ピュアLPはメタルマザーとスタンパーの2工程を省き、メタルマスターからダイレクトにプレスし、より忠実な溝の成形を目指している。
マスター音源には2010年から販売されているSA-CD(Super Audio CD)や、SHM(Super High Material)仕様の高音質CDシリーズにも使用されているDSDファイルを採用。アナログテープからのフラットトランスファーを基本に、「経年によるダメージ部分を可能な限り修正した」という。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。