今年は節電対策もあって、扇子が大人気。デパートやショップの店頭に並ぶ扇子は、年々種類が増えてきているように感じます。
この扇子、扱い方によっては、淑女のようにも、「横柄なオヤジ風」にもなってしまいます。8月も後半、ぐっと涼しくなりましたが、まだバッグの中に備えておきたいアイテムなので、上手に扱うコツをお伝えしましょう。
電車に乗っているときに、隣の人があおいだ風が自分に当たった経験はありませんか? 心地よい風ならいいけれど、バサバサと気になる音や汗のにおいまで運んできたら不愉快です。せめて自分があおぐときは、バサバサと音がするほど大きく振るのは避けましょう。
他人の邪魔にならずに、涼しげで、すてきな大人のしぐさは、ちょっとした心がけで習得できます。
要の部分を手で包むように
1.扇子の開き方
扇子を開くときは、全開にせず端を少しだけ閉じたままにします。扇子は本来、「礼を示すもの」として使われており、あおぐ場合も少し閉じることで慎み深い気持ちを表します。
2.扇子の持ち方
扇子は聞き手で要の部分を包むように持ちます。親指以外の指先が前にいる人に見えないようにするとエレガントです。
3.あおぎ方
顔より下の方であおぎましょう。お雛さまが持っているように弧を描いている部分を上に、面と体が平行になるようにします。座っているときは、利き手側の太もも近くで持つと、きれいな姿勢を保てます。
これはNG!
・逆さまに持ってあおぐ
・横に倒してあおぐ
・全開にする
・ばさばさと大きく腕を振る
・扇子でアクションを加えながら話す
扇子のコーディネート
扇子を選ぶときは洋服の色に合いやすいものがおすすめです。仕事の合間に使うなら、派手な色やフリルのたくさんついているようなものは避けましょう。一方、デートや遊びのときは、着る服と合わせて、カジュアルでかわいらしいものや、個性的なデザインの扇子をコーディネートすると楽しいです。
扇子のようなちょっとした小物でもTPOに合ったものを選ぶようにすると、洗練された大人女子として一目置かれますよ。
秋山いずみ
カラー・イメージコンサルタント、ウォーキング・インストラクター。「BalanSense(バランセンス)」主宰。パーソナルカラー、マナー、メイクアップ、骨格にあったスタイリングなどをテーマにしたセミナーを開催するほか、個人向けにショッピング同行やウェディングのトータルコーディネートなどを行う。
最新のセミナー情報 http://www.balansense.jp/index.html
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。