とうとう消費税、増税してしまいました。ずっとエイプリルフールのネタでありますようにと祈っていたのですが......。知人が増税前にルブタンの靴を買ったと言うのを聞いて、たしかに10万円位するブランド品はこの機会に買っておくべきだった思いましたが、もう後の祭りです。前日は、慌てて近くの適当な店でコスメ1万円分くらい買ったらファンデーションが肌に合わなくて失敗。冷蔵庫も駆け込み購入したのですが、混雑する家電ショップで店員の中年男性がテンパり気味に説明するときツバが飛んで、顔にかかるハプニングが。自分を見失って焦って買うのはトラブルの元です。
追っ手から逃げる鼠小僧役のタッキー
増税の現実から逃避したくて、先日、イケメンにまみれられる「滝沢歌舞伎」に行ってまいりました。タッキーさまが主演する、歌舞伎や歌、フライング、ダンス、そして半裸の和太鼓に彩られたショーです。ゲネプロ公開でマスコミ向けだったので、あまりファンの方との一体感は得られなかったのですが、めくるめく3時間を堪能して参りました。
オープニングからタッキーが客席に向かってフライングしてきて波乱の予感です。前半、唐突に鼠小僧のストーリーが展開し、追っ手から逃げる鼠小僧役のタッキー。「その昔、江戸の街に鼠小僧次郎吉という粋な盗人がおりました」と、歴史の勉強になるナレーション。なんとか逃げ切ったタッキーが「これが礼だ!」と叫ぶと、天井から大量の小判が落ちてくる演出が!
その数なんと8万枚。どの席のお客さんにもお土産として持って帰ってもらえるようまんべんなく巻いているそうです。金の小判なので8万両だとしたら、今のお金に換算すると8億円......。増税の庶民の辛さがどこかへ消えた瞬間でした。平成の今にも鼠小僧がいてくれたら、そして政治家の献金とか熊手代を奪ってばらまいてほしいです。平民として小判をすぐさま拾って懐にしまったのですが、ゲネプロ公演でマスコミのお客は醒めていたので他に拾っている人は誰もいなかったです......。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。