先日、ファストファッションのセールにふらっと立ち寄り、ペラペラのトップスを1000円で購入、着用してみたら、年齢的に安物を着たらかなりみすぼらしい感じになってしまうことを痛感。鏡を見てぞっとしました。大人として、重厚感のある服を着なければと反省。
しかし、重すぎる服というのも考えものです。クローゼットには、デザインは気に入っているのに、綿100%とは信じられない重さのカーデガンがありました。このトップスは、腰のところに縄状のベルトがついていて、自分で自分を縛るようになっています。買ったときは、この縄ベルトも中世ヨーロッパみたいで素敵だと思っていましたが、着たら結構な拘束感。のしかかる重量感と縄で、被虐心が満たされるトップスです。着るSMといってもいいかもしれません。
きっかけは"ドSハガキ"
思い出すのは十数年前、「SMスナイパー」という雑誌のお便りコーナーで連載していた頃です。毎月フェティッシュな方々からのおハガキが届き、「女優に鼻フックと猿ぐつわをハメたい」とか「中国古代から伝わる木製の手枷や足枷などの刑具を手作りしたのでいつでも貸し出します」とか「全頭マスクのグラビアに大興奮しました」「有刺鉄線緊縛の写真を希望」といった、ドSな欲求の数々を読まされるうちに、精神的に洗脳されたのか自分はMなような気がしてきました。その思いは潜在意識に刷り込まれ、無意識のうちに、縄付きの拘束カーデを買ってしまったのかもしれません。
でも、最近になって様々なSM診断心理テストをやってみると(バラの花束を贈る時は赤と白どっち? という質問で赤はM、白はSとか)、Sになる率が高く、自分は実はMではなくSだったのかも......と今さらながら思いはじめています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。