2011/6/ 1

「ふかひれに投資して」 気仙沼メーカー復興へ意欲

サメの水揚げ日本一で、高級ふかひれの産地として有名な気仙沼。東日本大震災と津波、その後の大火災と、このエリアの被害は甚大です。

54年間、スープや姿煮など、ふかひれの製造加工販売を行ってきた石渡(いしわた)商店も津波で社屋、製造工場が全壊、従業員も犠牲になりました。3か月近くたった2011年6月1日現在もオンラインショップは閉店したままですが、復興に向けた活動が始まっています。

震災から6日後の石渡商店。建物の中は泥、がれき、魚などが流れ込んでいた
震災から6日後の石渡商店。建物の中は泥、がれき、魚などが流れ込んでいた

わずか10日で「仮事務所」設置

復興を決意して仮事務所を設置したのは、震災のわずか10日後でした。湾の山側にあるゴルフ練習場の一部を間借りしています。会社のデスクや椅子、パソコンも流されたので、従業員が自宅で使っていたものを持ち込んで仕事を再開しました。

ゴルフ練習場で営業再開
ゴルフ練習場で営業再開

仕事といっても、原料、加工用の機械、商品在庫のいずれもありません。全壊した社屋と工場周辺のがれき処理から始めました。ただ、海の近くにあるため、同じ場所に建設する許可が下りるかどうかはまだ不透明です。

東京バーゲンマニアの取材に答えてくれた立花正信さんは、

「人間って、ね、不幸ばかりじゃない...。明るくやってるんですよ」

と話します。4月下旬からは公式ブログを新設し、被災状況や復興へ向けた活動を全国に向けて発信しています。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]応援してくれた人に、初回生産のふかひれスープ
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