巷でよく聞く、「骨粗しょう症」。骨がスカスカになって折れやすくなるため、日常生活で気がつかないうちに骨折したり、知らないうちに症状が悪化したりするリスクがあることを知っていますか?
じつは女性に多い病気...
ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックは2024年11月28日、特設サイトに、骨粗しょう症に関する情報ページをオープン。10月18日に行われたプレスセミナー「今だから知っておきたい骨粗しょう症」では、骨粗しょう症に役立つ情報について講演を行いました。当日は、九段坂病院・診療部長兼整形外科部長の大谷和之氏が「骨粗しょう症のちょっと怖いお話」と題して、骨粗しょう症の基礎知識や日常に潜む骨折リスクや治療の現状などを話しました。
そもそも、骨粗しょう症とは「骨の量が減って骨組織の微細構造が悪くなり、骨折しやすくなっている状態」のこと。
日本での患者数は、男性が約300万人、女性が約980万人で、じつは女性に多い病気なんだそう。
骨粗しょう症になると、日常のちょっとした動きでも骨折しやすくなり、浴室、庭、寝室、玄関、階段など で転倒するケースも少なくありません。
特に多いのが、室内での転倒による骨折。浴室や寝室、階段などいつもの生活空間でふとした瞬間に転んでしまい骨折してしまうケースも。
骨粗しょう症による代表的な骨折は、下記の通り。
・橈骨遠位端骨折(うこつえんいたんこっせつ)
転倒して手をついた際に起こりやすい骨折です。50代から60代に多いとされています。
・大腿骨近位部骨折(だいたいこつきんいぶこっせつ)
転倒や転落などによる、大腿の付け根の骨折。80代以上の高齢者に多くみられます。
・椎体骨折(ついたいこっせつ=背骨の圧迫骨折)
最も発生頻度が高いとされ、尻餅や重い物を持ち上げた際に起こりやすい骨折です。また自覚症状がない、いつの間にか骨折もあります。
骨折は介護へとつながることもあります。骨粗しょう症予防に取り組み、将来の要介護リスクを減らすことが重要になります。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。