2024/4/25

5人家族。持ち家から賃貸へ。夫婦はなぜ、こだわりマイホームを手放したのか?

暮らしも価値観も変わっていく

家を建てて3年目、夫の父が亡くなりました。残された家を相続すると、固定資産税やメンテナンスがのしかかってきます。「家を残されるって 大変なんだな...」「私たち夫婦が亡くなった時 この家ってどうなるんだろ...」と、アベさんに漠然とした不安がよぎります。

「せめて...将来少しでも子どもたちへの負担にならない方法を考えなくちゃ!!」――。この頃から、ミニマムな生活と生前整理に心を惹かれ始めます。生前整理とは、生きることを前提に物・心・情報を整理すること。生前整理との出合いが転機となり、アベさんの価値観が、ひいては人生が、がらりと変わっていくのでした。

まず、夫と協力し、家中の不要品を徹底的に手放していきます。これまでいかに自分のキャパを超える量を持っていたのかと、唖然とするほどでした。物を減らした分、家の中は安全になり、防災対策になることにも気づきました。

もともと物欲のかたまりだったというアベさん。しかし、家がスッキリしたことで物を増やしたくなくなり、ムダ遣いが減って貯金が増えたそうです。長男の中学進学も迫り、これまで見て見ぬふりをしてきた「将来のお金の不安」と、真剣に向き合う時が来たのです。

そこでアベさん夫婦は、「進路はできるだけ希望を叶える!!」「資産収入を増やすために労働と倹約頑張る!!」などの「子育ての目標」を立てます。そして固定費を徹底的に削減していった末に行き着いたのが、「マイホームを手放す」という選択でした――。

実際に住んでみないとわからないことって、たくさんありますよね。それに、家族一人ひとりの人生のステージも移っていきます。ずっと最適で快適な家など、そもそもないのかもしれません。住み替えは簡単にできることではありませんが、そこまでしなかったとしても、今の自分たち家族にとって本当に大切なものを見極めながら、暮らしを整えていきたいですね。

※画像提供:KADOKAWA

(東京バーゲンマニア編集部)

※この記事による収益の一部は、東京バーゲンマニアに還元されます。

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