2024/3/ 5

プリキュア生誕20周年!ポップアップストア「precure genic room」がオープン。シリーズ生みの親・鷲尾天さんが語る、ファンに伝えたい思い。《前編》

大人になったファンに伝えたい、強い思い

放送初期のプリキュアに憧れを抱いた視聴者が、大人に成長した今。ときめきが詰まった作品に、思いを馳せる人が多くいるはずです。鷲尾さんは、このポップアップストアを通して彼女、彼らにどのようなメッセージを届けたいでしょうか。

大人になっても好きでいていいんだよ、っていうことがメッセージとして一番強いところです。我々はそれだけの心血を注いで作ってきましたし、作品に込められているメッセージは、決して子供のためだけのものではなく、大人になってもう一回その意味を嚙み締めてもらってもいい。そういう意味では、大人が再び鑑賞してもいいもの、もしくは手元に置いてもいいもの、っていうのがこの作品の意味であるし、(『大人になっても好きでいていいんだよ』というメッセージを)このショップからも発信できるかなと思います。(ストア内で)随所にそういうのを置いてありますから。商品からも感じ取ってもらえるといいかなと思います」

ポップアップストアでは、作品と様々なカルチャーと融合した個性豊かなアイテムを展開しています。数ある中で鷲尾さんが特に印象に残るアイテムは何かを尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。

「どの商品も『あ、こだわって作っていただいているなぁ』と強く感じます。それはデザイナーの方のこだわりでもあり、こういうものを作ってほしいという当社の担当者のこだわりでもあると思うんですけれども。注がれている気持ちが、20年前に自分たちが映像作りでやってきたことと非常に近いものを感じるんです。一生懸命届けようとする意思が、どのアイテムからも感じられる。私たちがかつてどんな気持ちで作っていたかを今の皆さんが受けとめてくださって、それをアイテムに込めて表現していただいている...。これは本当にどのアイテムからも感じられました」

「大人になって集まれる場所をつくろう」「大人になっても好きでいていいんだよ」
ポップアップストア開催の実現は、鷲尾さんが作品やファンに対する熱い思いが生んだもの。

そして、スタッフ、デザイナー、全ての人が注いできた熱量をしっかりと感じ取る姿に、「プリキュア」シリーズが多くの人から愛される理由が分かった気がしました。

次回の後編では、ポップアップストアで展開するアイテムの紹介や、デザイナーの方のインタビューをお届けします。

※「precure genic room」は事前抽選予約のチケットを持っている人のみ入場可能。当日券の配布はありません。

(C)東映アニメーション

(東京バーゲンマニア編集部)

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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