コンビニで高還元が増えるわけ
コンビニで5%超の還元が増えているのはなぜでしょうか。
前回の記事でお得なカードがコロコロ変わる理由を紹介しました。2%でもカード会社は赤字覚悟になるにもかかわらず、5%還元なんてやって大丈夫なのでしょうか。
キャッシュレス決済の決済額全体での割合で考えると、クレカのシェアが高いのですが、コンビニではクレカのシェアが下がります。その代わり、電子マネーやコード決済が利用されており、消費者はクレカ=高額決済、電子マネーやコード決済=少額決済と使い分けています。
少額決済のため、コンビニで5%還元したとしてもそれほどの還元額にはなりません。
例えば、毎日500円をコンビニで使っている場合は30日間で1万5000円。1万5000円の5%還元は750円分の還元です。毎月何万円も還元する事にならず、それでいて5%還元と宣伝効果も抜群です。
また、カード会社としてはコンビニでの少額決済にもクレカを利用してもらいたいという思惑もあるでしょう。
コンビニは接触率が高く、そこでクレジットカードを出す習慣を付けさせると、他の店舗でもそのカードを利用してもらえる可能性も高くなり、一石二鳥と行ったところでしょうか。
コンビニでクレカで買える物であれば5%超の還元となるため、雑誌などもコンビニの方がお得という事になりますね。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。