フードコートに漂うポジティブなヴァイブス
お店のカウンターがやたら高い位置にあり、お客はかなり見下ろされている位置関係になっていて、お金を払うときは背伸びしないとならないのですが、それも新鮮な感覚です。
ちなみに最近の新しい施設はキャッシュレス化が進んでいますが、こちらは現金もOKでありがたいです。
(プラントベースのナゲットはかなり肉の再現度が高い印象でした。価格は500円です)
プラントベース(ソイミート)のナゲットやエビとキノコのピザを購入。フードコートだと、料理ができたら音が鳴る受信機を手渡されることが多いです。でも、こちらはお店の人が「◯番の人~!」と声を張り上げて呼び出すのも、省エネ的で環境に優しい感じがします。ピザか袋から出して温めていたり、簡単な調理でしたが味はまあまあでした。
客席を見ると、時間が早かったからか、女性客数組とヒップホップ系の若者2人組、それから近隣のビジネスマン風男性数人がいました。
会社帰りのサラリーマンというと、愚痴とか多い印象ですが、この開放的でエシカルなフードコートで過ごすと、ネガティブなトークにはならないようです。
彼らの話が聞こえてきたのですが、「子どもが小学校に上がる段階で郊外に一軒家を買いたい」など前向きなことを話していました。サスティナブルで意識の高いフードコートに行くと、ポジティブなヴァイブスをまとえそうです。
(すぐ隣にも建設中のビルが。発展のエネルギーを吸収できます)
ふと周りを見渡すと、建設中のビルに囲まれていることに気付きました。この場所は発展していくエネルギーを吸収できてかなりのパワースポットかもしれません。
運気とサスティナブル意識を高めたい人にはおすすめですが、2022年3月までの期間限定で屋外なのでこれからは寒くなるいっぽうです......。
気候変動にも耐えられる体に。精神的にも鍛えられるフードコートです。
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ
ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。