辛酸なめ子の東京アラカルト
漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが注目する東京のお出かけスポットやイベントを紹介。辛酸さんならではの視点、現地でのエピソードに思わずニヤッとしてしまいます。
2021/5/ 5

四谷で人気の台湾カフェ。売り切れ続出のためリベンジ訪問【辛酸なめ子の東京アラカルト#50】

表示やBGMまで、台湾テイストに浸れる店内

(ウッディな店内のインテリアに安らぎます。女性客が多いです)

ウッディな店内の随所には台湾テイストが。例えばドアのPUSHは「推」になっていたり、Welcomeは「歓迎光臨」、Staff onlyは「請勿進入」など語学の勉強にもなります。台湾の本が並んでいるコーナーもあり、台湾について予習できます。いつか行ける日が来ることを祈りつつ......。

そしてBGMは台湾のラジオっぽい音声。流れている曲が誰の曲かGoogle AIに聞いてみたら「Wei Ai Qi Cheng」「Wang LeeHom」といった台湾で人気があるっぽい歌手の名前が表示されました。

1回目の訪問では豆乳系が売り切れだったので、後日、再訪。今度は時間がお昼過ぎだったからか、豆乳ドリンクや、台湾の王道朝ご飯メニューのシェントウジャン、各種パイもありました。

豆乳紅茶(440円)や、シェントウジャン(辣油入り)(550円)、抹茶パイ(330円)など購入。シェントウジャンは酸味と辛味が解け合い、豆乳の生暖かさに癒されました。

(ラー油がアクセントのシェントウジャン。こちらも体に良さそうです)

抹茶パイは餡が絶妙に甘さで生地がサクサクしていました。台湾のイメージを裏切らない癒し系の味わいです。

(彩りもかわいいスゥ。具も抹茶餡や枝豆餡、紫芋餡など体に優しいです)

スープとドリンクで豆乳を飲み過ぎた感がありましたが......。台湾に行ったことがある同行者によると、日本の清潔さと台湾の味が融合した理想的な空間とのことでした。

「四ツ谷一餅堂」で、台湾欲が少し満たされました。ただ、このお店のお客さんは、台湾に行ったことがある人が多そうな印象です。次回行く時は、オードリー・タンの本でも持ってアピールして、台湾に行ったことがない身でもテリトリー感を出していきたいです。

(冷たいお茶のパッケージもおしゃれで、しばらく使い回したくなります)

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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