小学生以来ご無沙汰だったユニクロのフリース、買ってみた。
これからの肌寒い時期に重宝するフリース、みなさんも1着は自宅のクローゼットにあるのではないでしょうか。保温力や軽量性、そして何より数千円で買えるお手頃さが魅力ですよね。
もともとはアウトドアウェアとして知られていたもので、価格も1万円以上と高額なものが一般的でしたが、それを1900円という圧倒的な安さとカラーバリエーションで提供し始めたのがユニクロです。

1998年の発売当時はファッション業界だけでなく社会的に大きなインパクトをもたらし、新たなカジュアルウェアとして一躍大ブームとなりました。
――あれから20年。当時のユニクロフリースブームはその機能性とコスパの良さによるものでしたが、実は、今の若者の間では違った部分で支持されているようなのです。
昭和生まれと平成生まれ、イメージに違い。
ユニクロは2018年9月、10代~60代の男女1236人を対象に「フリースの世代間意識調査」を実施、このほどその結果を発表しました。
調査ではまず、昭和生まれ(839人)に「初めてフリースを着た時の印象」について質問。すると「暖かさ(81.0%)」「軽さ(72.5%)」の選択肢が圧倒的な回答率となりました。当時の防寒は「重ね着」が当たり前だったことを考えると、軽くて暖かいフリースは革新的な印象をもたらしたことがうかがえます。

そうした機能性が昭和生まれの心を掴んだ一方、当時は「おしゃれ」という文脈で語られることはほぼありませんでした。上の質問でも「おしゃれ」の回答率は6.0%にとどまります。
そして現在でも昭和生まれの間で「おしゃれ」というイメージは薄いよう。「フリース(上着・ジャケット)はおしゃれだと思いますか」という質問に対し「はい」(おしゃれだと思う、ややおしゃれだと思う)と回答した30~60代は、どの年代でも3割程度にとどまっています。
しかし、当時のブームをリアルタイムで知らない平成生まれの回答率を見てみると、20代では35.5%とやや高くなり、10代では46.6%と約半数が「おしゃれ」だと捉えていることが分かりました。

その背景には、ここ最近のフリースウェアの進化があるようです。
というのも、最近街で見かけるものといえば、モコモコとした風合いの「ボアフリース」が中心。人気ファッション通販サイトで"フリース"と検索してみても、ぬいぐるみのような肌触りのボアブルゾンやボアコートが多数ヒットします。
このボアフリースや毛足の長いファーリーフリースといった種類は、ブーム当初にはなかった、新しい質感のフリースです。そのため若者たちの間では、こうした新フリースが一般的なフリースと認識され、「おしゃれ」だというイメージにつながっているのかもしれません。
20年ぶりにユニクロのフリースを入手。
ちなみに筆者はブーム当時、小学生でした。クラスメートはこぞってフリースを着ていましたし、筆者自身も地元のファッションビルでユニクロのフリースを買ってもらっていました。
気付けばそれ以来、アウトドアブランドのフリースは愛用しているものの、ユニクロフリースはすっかりご無沙汰。記事の参考がてら...と、久々に買いにいってみました。
ユニクロにはちょくちょく行くのですが、売り場で改めてフリースを見てみると、なるほど、かつてのラインアップとは全然違う。
気になっていたユニクロUの商品は売っていなかったので、今回はメンズの「防風ボアフリースパーカ」を。

表地は最近流行りのボアフリースで、裏地はなめらかなマイクロフリースになっています。さらに表地と裏地の間には特殊なシートが挟み込まれていて、これが風の侵入を防いでくれるのだそう。

テディベア感を出したかったので、色はナチュラル。大きめサイズを選んでざっくり着るのがトレンドのため、思い切ってLサイズを購入しました。価格は3990円(税別)。あいかわらず安い...!

こんな感じでいつものアイテムに加えるだけでトレンド感が出ました!

ダボッとしたシルエットが可愛いです。少し後ろにずらして着ると、こなれ感がでて、さらに◎。そして何より、やっぱりフリースは暖かい...。これで3990円なら気兼ねなくガシガシ使えちゃいます。この冬、たっぷり活躍してくれる予感です。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。