「罪悪感抱えながら活用、それでいい」
健康や発達に「害がある」と言われれば不安になります。それでも、一人で家事と育児を同時にこなすママや、公共の場での冷たい視線が気になるパパにとって、スマホは救世主。理想と現実のギャップに頭を悩ませる親は多いのではないでしょうか。
頼っちゃダメですか?
ことしに入り、大手メディアはネット上で、スマホと育児についての長文記事を相次いで公開しました。
NHKは1月下旬からネット限定で「『スマホ育児』ダメですか?」と題した連載特集を開始、2月19日にはYahoo! ニュースが「『スマホ育児』どう考える―――便利な子守ツールの実態と懸念」と題した特集記事を掲載しています。
両者に共通しているのは、スマホ育児に対して「一概にNOとは言えない」というスタンスを取っていることです。やりすぎは禁物とした上で、短時間の視聴では発達や健康に影響はないとする専門家の声や、スマホを利用せざるを得ないママやパパの置かれた社会的状況や思いを伝えています。
スマホを使う親の多くは罪悪感を抱えている、時間制限やルールを設けて活用するのならいいじゃないか、という論調です。
ここまで読んで、どう感じるでしょうか。電車に乗っていて、目の前で泣き叫んでいる子どもがいたら? その子が親のスマホを見て泣き止み、一心不乱に見始めたら――?
その場の出来事だけを捉えて「ダメ親!」と決めつけるのではなく、前後の流れに思いを巡らせる心のゆとりがあってもいいのかもしれませんね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。