2017/2/20

幼児にスマホ見せるのはプチ虐待? スマホ育児のあり・なし論争

生まれた瞬間からスマホ?

子どもの4人に1人が3歳までにスマホを使っていることが、BIGLOBEが2017年1月に実施した調査でわかりました。

小さい子どもにスマホを見せるのは、時代の流れでしょうか。

賛否両論、最新のメディア論調をまとめました。

24時間365日奮闘するママの助っ人

スマホは便利です。育児にとってもそれは同様。成長過程を写真や動画で記録したり、遠くに住むおじいちゃん・おばあちゃんと顔を見ながら会話をしたり、嫌いな歯磨きが楽しくなったり......。

手のひらサイズの四角い板1枚が、これら全てをやってのけるのです。外出する際、オムツ、哺乳瓶、着替えにタオル、それからおもちゃ、カメラは?......とかさばりがちなママのバッグを少し軽くもしてくれます。

BIGLOBEの調査では、

「静かにしなければいけない公共施設で、最後の手段としてスマホを使わせるという切り札があるだけで、気軽に子連れで利用できるようになった」(40歳女性・愛知県)
「迷子になった時にテレビ電話で解決した」(44歳男性・東京都) 

などの声が寄せられ、スマホが育児に必要不可欠なツールになっている実態がうかがえます。

一方で、スマホを育児に使うべきではないという反対派の声もあります。

代表的なものに、日本小児科医会のポスターがあります。

「スマホに子守りをさせないで!」と題されたポスターは2013年ごろから全国の多くの小児科医の壁に掲示されているもので、「ムズかる赤ちゃんに、子育てアプリの画面で応えることは、赤ちゃんの育ちをゆがめる可能性があります」「親子の会話や体験を共有する時間が奪われてしまいます」と、スマホが与える害を指摘します。

「スマホ 赤ちゃん」とネット検索して上位に上がるのも、反対派の意見です。視力やコミュニケーション能力、電磁波による悪影響などを指摘しています。子どもにスマホを与えるのは「プチ虐待」だとする意見や、スマホに子守を任せっぱなしの状態を意味する「スマ放置」という言葉も出現しました。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]「罪悪感抱えながら活用、それでいい」
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