まだまだあります! おせちのキホン
お次は「口取り肴3 種」。
口取りとは、おもてなし料理「饗膳(きょうぜん)」のうち、お吸い物といっしょに最初に出す皿盛りのことです。 かまぼこ、きんとんを始め、魚、鳥、野菜など、甘く味付けした海の幸と山の幸の両方を1皿に盛る、いわゆる「酒の肴」です。3品から9品まで奇数で取り合わせるのが基本です。
基本の1つ目は「紅白かまぼこ」。かまぼこは、初日の出の日が昇る形に似ているところから、仕事や学業の門出を表す縁起物です。赤は魔よけ、白は神聖の意味を持っています。
2つ目は「伊達巻」。伊達巻の形が、今でいう本やノートの"巻物"に似ていることから、学問成就や文化の発展の意味を持っています。 伊達巻には、脂と旨味が強い高級魚の黄グチを使います。
3つ目「栗きんとん」の"きんとん"は漢字で 「金団」と書き、金銀財宝を表します。鮮やかな黄色に仕上げる色付けには、クチナシの実が使われています。新年に黄金に輝く栗きんとんを頂くことで、1年の金運を呼び込めるという願いが込められています。
いかがでしたか? 家族でおせち料理を囲みながら、会話のタネにしてみてください。
出展は紀文「おせち料理大事典」、「おせち料理.com」など。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。