2016/7/ 5

非常食ばっちり! でも都民のほとんどが見落としていた災害時の大事なポイント

いつか来る、でもいつ来るかは分からない地震。「防災や避難対策の見直しやらなくちゃ!」と思いつつ延ばし延ばしになっている家庭も多いと思います。

「いつか」では手遅れになりかねない家の防災・避難対策、みんなはどの程度しているの――? 実態を調べてみました。

家族と連絡がとれなくなったらどうする?

フルスピードが都内の主婦を対象にした調査によると、水や食料の確保、懐中電灯やラジオなど避難グッズは8割以上の家庭で準備していて、かなり一般的になっているようです。

でも、そのグッズの"見直し"については、「水、食料、電池など期限があるものは入れ替える」(42.3%)や「随時新しいグッズを追加したり、不要なものを処分したり入れ替えている」(17.1%)など、防災意識の高い家庭がある一方で、「災害ニュースを見た時だけ再確認」(34.2%)や「1回やってそれっきり」(17.1%)という家庭も。長期間にわたり危機感を保つのは難しいということが分かります。

でも、いざというとき使えなかったらまるで意味がありません。使用期限、賞味期限のある物はもちろん、モノは使わずにいても劣化します。また、家族の成長や老い、家族構成の変化などによって必要なものも変わってくるもの。「準備したし、とりあえずOK」ではなく、定期的に中身をチェックしたいですね。

防災グッズ以外の対策は、イロハのイの部分も準備できていない家が多いようです。「避難場所の確認」47.7%、「家具ストッパー設置など部屋の対策」39.6%、「救急用具の準備」37.8%と、すぐできること、かつ、真っ先にやった方がいいことが意外と先送りになっていることが判明しました。

特に、「伝言ダイヤルなどの連絡手段の確認」は20.7%で、回答率が1番低くなっています。

家族とはぐれたとき、お互いに連絡を取る手段としては「家族で落ち合う場所を決めている」が63.1%で最も多かったですが、次に多かったのは「特に決め事をしていない」で25.2%でした。「電話番号や連絡先はデータだけでなく紙でも保存している」は23.4%で、「長時間はぐれてしまった場合の対応も共有している」はわずか6.3%でした。

あらかじめ決めておいた場所に行けない可能性も被災した時には十分にあります。そして、携帯自体が壊れる、充電がなくなる、通信規制でつながらない、などハプニングは必ず起こります。

「災害時にどうやって連絡をとり合うか」、今日にでもさっそく話し合ってください。

調査はフルスピードが、東京都内に住む主婦111人(専業主婦 47.7%、兼業主婦 52.3%)を対象にインターネットで。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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