北斗晶さんの乳がん発表から3か月がたとうとしています。北斗さんが年1回の乳がん検診をきちんと受けていたにも関わらず早期発見できなかったことは、衝撃に輪をかけました。それでも、定期的な身体のチェックは病気の早期発見、治療に有効なのは事実です。全国の既婚女性864人に、「健康診断」について聞いてみました。
「どれくらいの頻度で健康診断に行くか」にきいたところ、「1年に1回以上」が63.9%、「2年に1回程度」が12.5%、「3年に1回程度」が5.3%、「4、5年に1回程度」が2.2%、「それ未満」が11.7%、「受けたことはない」が4.4%となりました。6割を超える人が年に1回は健診を受けているようです。
「何かがおかしいと思ったら、その勘は当たってる」
また、婦人科検診については80.8%の人が「関心がある」と回答しています。「友人が乳がん検診で再検査になった話を聞いて、自分もちゃんと検査を受けて、何かあっても早期発見できるようにしなくてはと、思った」と、身の回りの人をきっかけに危機感を抱く人もいました。実際に、全国の医療機関では、北斗さんの告白を境に乳がん検診への問い合わせや予約が急増したそうです。他人事と感じず、「自分の身にも起こり得る」と危機感を持つことが大事ですね。
ただ、健康診断や健康そのものへの関心は、ある程度の年齢にならない限りなかなか上がらないようです。「30代後半になり最近やっと健康に気を付けるようになりました」「40歳すぎてから人間ドックを受けるようにしている」と、若いうちは意識が低くなりがちなのがうかがえます。
乳がんや子宮頸がん、生活習慣病など、若年化が進んでいる病気は多く、20代でも患う可能性は十分にあります。がんは若いと進行が速いのも特徴です。若いからと言って「今はまだ大丈夫」と楽観せず、定期的に健康チェックを怠らないようにしましょう。
「自分の体の小さな異変を見逃さないで。体は正直です! 何かがおかしいと思ったら、その勘は当たってるから」。異変を感じていたという北斗さんはブログでこう呼びかけています。「健康診断や検診に行ったから大丈夫」と安心しきらず、普段から自分の体の声にじっくりと耳を傾けたいですね。
調査は、ソフトブレーン・フィールドが2015年11月20日~26日、全国の既婚女性864人を対象にインターネットで実施。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。