2015/8/12

映画「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」/「不可能を可能にする」イーサン ノースタントで撮影に臨んだ超大作

米国極秘諜報機関「IMF」捜査官、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、世界的なテロの黒幕で謎の多国籍スパイ組織「シンジケート」を追っていた。しかし、米中央情報局(CIA)長官のアラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)はIMFを「諸悪の根源」と非難。議会は組織の解体を指示する──。

トム・クルーズ製作、主演の人気スパイアクション「ミッション:インポッシブル」。シリーズ第5弾の監督、脚本はクルーズ主演「ワルキューレ」(08)で脚本、「アウトロー」(12)で監督を務め、本人から絶大な信頼を得ているクリストファー・マッカリーだ。

軍用機の翼に飛び乗り空へ舞い上がる

前作「ゴースト・プロトコル」(11)に続き、IMFが存続の危機に瀕する中、イーサンがシンジケートと戦う。いわば「正義のスパイ対悪のスパイ」の構図だ。そこへ敵味方分からぬ謎の美女イルサ(レベッカ・ファーガソン)が絡む。スパイ物の王道だが、観客の一歩も二歩も先を行く現代的な調理方法だ。

それにしてもクルーズには頭が下がる。「不可能を可能にする」イーサンとして、ノースタントで撮影に臨む。軍用機の翼に飛び乗り、機体にしがみついたまま空へ舞い上がる。高所から給水タンクにダイビングし、潜水で生死の境をさまよう。さらにモロッコの狭い路地を車やバイクで疾走。猛スピードでのアクションに俳優魂が炸裂する。

今回はIMF仲間もイーサンを援護射撃。シリーズ3作目からのベンジー(サイモン・ベッグ)、前作からのブラント(ジェレミー・レナー)、シリーズ通して登場するルーサー(ヴィング・レイムス)。それぞれの役割にシリーズの妙を感じる。

CG全盛のハリウッドで、生身のノースタントで演じるクルーズ。映画作りへの情熱と本気度をひしひし感じるアクション超大作だ。


「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(2015年、米国)

監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス
2015年8月7日(金)、全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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