「義理」アピールするグッズも登場
「開き直り」の流れは、店舗だけでなく、ネットショッピングにも広がっています。ヤフーショッピングは今年、義理ならぬ「義務チョコ」を提案。特設ページによると、「あげなきゃ、渡さなきゃ」の義務感から贈られるチョコレートは、「あなたのパートナーや周囲をHAPPYにするポジティブな義務」なのだとか。チョコと一緒に渡す「義務ステッカー」をセット販売する気の入れようで、義務としてのチョコ配布を推奨しています。
ヴィレッジヴァンガードも、「義理チョコ専用封筒」(3枚入り税込540円)をオンラインストアで販売中です。こちらは黒い封筒に、白い文字で「諸事情により、義理とさせて頂きます」と書かれたもの。ロッテ「ガーナチョコレート」の板チョコが、ちょうど1枚入るサイズだそうです。
あえて「義理(義務)」だと明言する風潮を、男性側はどう見ているのでしょうか。東京バーゲンマニアの男性編集部員(20代後半、独身)に話を聞いてみると、
「宣言されるまでもなく、すべてのチョコは『義理』だと思っています」
と冷めた反応。もし本命だったらどうするのか、失礼だと思わないのかなどと問い詰めてみると、
「『本命』ならば言葉や行動など、プラスアルファのプレゼントがあるはずです。まあ、ボクの場合は、本命どころか義理すらもらえないんですけどね......」
と、すねてしまいました。どうやら質問する相手を間違えたようです。
彼の場合は特殊だとしても、やはり宣言されてしまうと、困惑してしまう男性は多いはず。「義理」とか「本命」とか考えすぎず、肩ひじ張らずに渡したほうが、かえって喜ばれるのかもしれませんね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。