2015/1/26

塩レモン超えなるか? しびれを感じる調味料「怪味」って?

2009年の「食べるラー油」をきっかけに、定期的にブームになる新しい調味料。11年の「塩麹」に続き、14年は「塩レモン」が全国を席巻しました。では、2015年にブームとなりそうな調味料は? モロッコ発の「塩レモン」から一転、中国・四川省生まれの調味料「怪味(かいみ)」の呼び声が高いようです。

材料を混ぜるだけでOK 食べたいときにすぐできる

「怪味」は辛味、甘味、酸味、塩味に"しびれ"や香りの高さも加わった混合調味料です。芝麻醤はじめ花椒(ホワジャオ)、豆板醤、ごま油、醤油、砂糖、酢、香味野菜などが入り、味わうほどに複雑な味が楽しめるのが特徴で、2014年末あたりから話題に挙がり始めました。オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」も、「2015年に流行しそうな"万能調味料"」としてイチオシしています。

本場・中国では、満漢全席にも登場する由緒ある料理「怪味鶏」の調味料としても使用。鶏肉との相性がいいとされていますが、豆腐や麺にも使われます。本場ものはかなり辛味、しびれが強いようですが、日本ではマヨネーズなどでコクを追加するのが主流。よりマイルドにした「怪味ソース」が唐揚げ専門店などで提供され、話題になっています。

基本の「怪味」レシピは、以下。

【材料】
砂糖        :大さじ2 1/3杯
酢         :大さじ1杯
醤油        :大さじ2杯
豆板醤       :小さじ1杯
ラー油       :小さじ1 1/2杯
練りゴマ(白)    :大さじ2杯
生姜のすりおろし  :小さじ1/2杯
ニンニクのすりおろし:小さじ1/2杯
葱のみじん切り   :5センチ
花椒(粉)      :小さじ1/2杯
ナンプラー     :小さじ1/5杯(ナンプラーが無い場合は醤油大さじ1/3を追加)

全ての材料をよくまぜあわせれば完成です。

今年「怪味」が流行しそうな理由として、オールアバウト「調味料」ガイドの青木敦子さんは「材料を混ぜるだけで完成する『怪味』は食べたいときに食べられる便利な調味料」「基本的な『怪味』を作っておき、そこにマヨネーズなどを加えるだけでさまざまな料理に合うソースに早変わりする」の2点を挙げています。

青木さんによると、「塩レモン」は完成まである程度の時間が必要ですが、「怪味」は材料を混ぜるだけで即使用OK。"ピリ辛"程度に抑えれば、小さな子供でも食べられるといいます。マヨネーズや中濃ソースなどにちょい足しすれば、お好み焼きなどの粉もの、そうめん、うどんなどのつけだれとしても使えるそうです。

なかなか奥の深そうな万能調味料「怪味」。話のタネに一度食べてみてはいかが?

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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