NY のチェルシーでモスト・ポピュラーの評価
セバスチャン氏の勢いは留まることなく、ファッションからアートの世界へと表現の場を拡げていきます。
2014年3月、アーティストの集まる街チェルシー地区(ニューヨーク・アメリカ)で初の個展「Colorful Rebellion -Seventh nightmare-」を開催しました。「individualな表現をすることこそ原宿なのだ」という意見に、多くの人々が賛同しました。マイナス10度という気温のなか、カラフルでハッピーな原宿アートに引き寄せられた人々。NewYork ART BEATというサイトの「モースト・ポピュラー」に選ばれ、現地でも評価を得ることとなったのです。
「HARAJUKU はどこにでもつくれるのだ」と、セバスチャン氏は確信しました。「自分の好きなものに対して芯を持つこと」「継続することこそ、力になる」と、今回のトークショーに集まった人々に強く語りかけ、彼らだけにこれからの原宿の目標を明かしました。
2014年11月29日、サンリオ・ハローキティ40周年記念作品の映画「くるみ割り人形」が全国ロードショーされます。カラフルでハッピーな世界観を大切にしてきたセバスチャン氏の初監督作品です。本作は東京国際映画祭への正式招待作品にも決まり、セバスチャン氏も「kawaiiの原点をみつけることになるでしょう」と、コメントしています。
増田セバスチャン:アートディレクター/アーティスト
6%DOKIDOKIプロデューサー
1970年生まれ。演劇・現代美術の世界で活動した後、1995年に"Sensational Kawaii"がコンセプトのショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープン。原宿kawaii文化をコンテクストとした活動を行っている。2009年より原宿文化を世界に発信するワールドツアー「Harajuku"Kawaii"Experience」を開催。
2011年にきゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」MVの美術で世界的に注目され、2013年には六本木ヒルズ「天空のクリスマス2013」でのクリスマスツリー『Melty go round TREE』を手がけ、2014年11月には初監督を務めるサンリオ映画「くるみ割り人形」が公開予定。
初の個展「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」がニューヨークに続き、2015年1月までマイアミ「Young at Art Museum」にて開催中。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。