ターミナル駅などにある「駅ナカ」。通勤途中なにげなく使っている人も多いと思いますが、利用するにはルールがあるって知っていましたか? 今回は「近くに駅ナカがあるんだけど、電車を使わなくても行けるの?」といった素朴な疑問から、意外に見落としがちな規則まで調べてみました。
JRには2時間限定「入場券」がある
「駅ナカ」とは、駅構内にある商業施設のこと。JR東日本の各駅にある「ecute(エキュート)」や、JR東京駅の「GRANSTA(グランスタ)」、東京メトロの「Echika(エチカ)」などが代表的で、改札内外の両方に店舗がある駅もあります。
このところ、駅ナカの進化は「すごい」の一言。2010年に開店した「GRANSTA DINING」(JR東京駅改札内)には、江戸前寿司の「築地寿司清」や、赤坂璃宮(東京都港区)プロデュースの「東京炒飯」、かんだやぶそば(千代田区)の五代目・堀田康太郎氏が監修した「江戸せいろう蕎麦」など、改札内とは思えない名店がそろっています。
駅ナカの魅力を知るにつれ、「もっと活用しないと、もったいない」と思った編集部員。ふと「改札内の駅ナカへ歩いて行けるの?」と疑問が浮かびました。乗り継ぎ時に利用することが多い駅ナカですが、会社や自宅近くの駅にあったら、ランチやディナーに使いたい人も多いのでは? そこでグランスタの公式サイトを見ると、「改札内の商業施設をご利用いただく場合、券売機で入場券をお買い求めの上、ご利用ください」と書いてありました。
「入場券」とは駅構内に入るためのキップ。東京近郊(電車特定区間内)のJR駅では、大人140円で購入できます。主に「お見送り」などに使われるものなので、有効期限はほとんどの駅で「発売から2時間」と定められています。
なお、ごく一部の駅では、1か月間有効の「定期入場券」(大人3880円)もあります。単純計算で28回以上入場しなければ元が取れず、ランチやディナー目的では現実的でないですが、豆知識として覚えていても損はないでしょう。
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