2014/3/ 7

【ブーム調査隊】コンビニに「希少糖スイーツ」ブーム到来 カロリーオフ受け売れ行き好調

味わいを落とさずに、カロリーカットができる次世代甘味料を使った「希少糖スイーツ」が人気を呼んでいます。健康志向の強い女性をメーンターゲットに大手コンビニ各社から新商品が発売され、売れ行きも好調です。

さらなる商品開発が進み、新たなスイーツとして早くもブームになっています。

甘みは砂糖の7割でノンカロリー

「希少糖」とは自然界にわずかしかない単糖のこと。香川大などを中心に研究開発が進み、大量生産が実現しました。なかでも注目を集めているのが「D-プシコース」。甘みは砂糖の7割ほどでノンカロリーです。食後血統上昇や内臓脂肪の蓄積を抑制し、アンチエイジング効果も期待されています。

近年の健康志向にマッチする希少糖を、甘味料として世界で初めて商品開発したのが松谷化学工業。D-プシコースなどの希少糖を含有するシロップ「レアシュガースウィート」は約80社で200種類以上の商品に使用されています。

昨年ごろ、「『レアシュガースウィート』の安定した仕入れのメドが立った」(ローソン広報)ことにより、コンビニ各社で希少糖スイーツが2014年から立て続けに発売されています。大手コンビニで最初に「希少糖スイーツ」を送り出したのがサークルKサンクス。1月28日から「ぷにもちシュー(ミルク)~希少糖入り~」ほか2種類を販売しました。

「ぷにもちシュー」(90円)は甘味料の約20%にレアシュガースウィートを使ったほか、皮の塩分を抑えるなどして全体のカロリーを従来品より10%カット。同社広報によると、発売直後から売れ行き好調で、通常は新商品に押されて売り上げが落ちる2週目も1週目の売り上げを維持したとのこと。4月ごろには希少糖スイーツの新商品も予定しているそうです。

ミニストップも2月4日に「ビタミン果実のパフェ」(180円)、「オレンジショートケーキ希少糖入り」(210円)を発売。「OL人気が強く、オフィス街のコンビニで売り上げ好調だった」と同社広報は言います。「レアシュガースウィート」は酸味のあるかんきつ類と相性がよく、単に砂糖控えめのスイーツとは一線を画すことができたとヒット要因を分析しています。同社も4月以降に新商品を予定しており、今後もシリーズ展開する計画があると明かしました。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]すっきりした味わい、フルーツと好相性
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