2014/1/22

映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」/西島秀俊「すごいカットがたくさん撮れた」

日韓合作サスペンス・アクション映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」の公開記念会見が1月20日、東京・六本木で開かれ、主演の西島秀俊、真木よう子、伊武雅刀、キム・ソンス監督が出席した。本格アクションに挑んだ西島は「すごいカットがたくさん撮れた。満足している」と語った。

司城志朗の推理小説「ゲノムハザード」の映画化。記憶を"上書き"された科学者(西島)が、すべての記憶が消える5日後までに真実を追う物語。妻を装う女役を真木、上司役を伊武が演じている。クォン・サンウ主演の韓国映画「美しき野獣」(06)のキム・ソンス監督がメガホンを取った。

ぜひ西島さんと撮らせてほしい

六本木を舞台に本格アクションに挑戦した西島。ほとんどスタントなしで演じたという。ガラスの屋根から落ちかけるシーンでは「下が墓地で本当に怖かった。ある程度危ないアクションを自分でやらないと、観客がドキドキしないと思った。すごいカットがたくさん撮れた。満足している」と語った。

また、日韓合作作品への出演について、真木は「日本のチームではない、違うところで挑戦してみたかった。撮影は新鮮で、監督は役者の気持ちを大切にしてくれた。西島さんとの大切なシーンは、集中しやすいよう気を配ってくれた。新しい発見もあった」と振り返った。

一方、主人公の上司で遺伝子治療学の最高権威を演じた伊武は「難しい言葉を使うので、台詞を覚えるのに労力がいった。すでに私は日常で記憶がなくなっています(笑)」と笑いを誘った。撮影現場での3カ月は「楽しかった。監督は才能あふれ、完成した作品も非常に不思議で面白い仕上がり」と話した。

主人公を助ける女性記者役のキム・ヒョジンらと韓国から参加したキム・ソンス監督。日本チームとの共同作業は「皆に頼ることができ、私は楽をした(笑)。ガラスの屋根のシーンを撮った時、六本木ヒルズが見えた。『次はトム・クルーズのようにあれに登ろう』と話した。そういう話があれば、ぜひ西島さんと撮らせてほしい」とアピールしていた。

さらに、この日は出席しなかったキム・ヒョジンからメッセージが寄せられた。「日本語で演じる難しい映画だったが、日韓の熱いキャスト、スタッフに囲まれ幸せだった。現場の雰囲気はとても良かった。撮影終了後、なかなかさよならを言えず、夜明けの赤坂を肩を組んで歩いたことを思い出します」と撮影を振り返った。

最後に西島が「ジェットコースターのように楽しめる映画。観客に観てもらって完成すると思う。皆さんの中で映画を完成させ、この映画の話をしてもらえれば」と語った。


「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(2013年、韓国・日本)
監督:キム・ソンス
出演:西島秀俊、キム・ヒョジン、真木よう子、浜田学、中村ゆり、パク・トンハ、イ・ギョンヨン、伊武雅刀
2014年1月24日、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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