2013/10/ 7

【第4回】「乳房インプラント」が保険適用に 「見た目」込みの乳がん治療体制、本格スタート

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大慈弥裕之(おおじみ ひろゆき)先生 福岡大学形成外科学主任教授・形成外科診療部長

日本女性の15人に1人がかかるといわれている乳がん(国立がん研究センター調べ)。摘出手術後に、胸の形を整えるための「シリコン乳房インプラント」が2013年7月1日から、保険適用になったのをご存知ですか?

ガンを切って取り除く乳腺外科と、その後に胸の形を整える、つまり「再建」する形成外科との協力体制が整えられつつあります。その第一歩として、「日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会」の設立記念総会が、2013年9月19日から20日にかけて、福岡で開かれました。

ガンを治して形もきれいに、「患者目線」の体制がスタート

乳がんは「早期発見すれば命の危険はぐっと減る」と言われていて、治療法は、すべて切除という時代から、温存療法を経て、現在では切除後に自家組織移植やインプラントを用いて再建するというのが主流になりつつあります。

これまでのように「ガンを完全に治すこと」と「治療の痕をきれいにすること」を、切り離して考えるのではなく、学会設立で乳腺外科と形成外科が協力し、ガン根絶も、形のキープも両立できる体制が本格スタートしたのです。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]そもそも「インプラントをいれるとどうなるの?」
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