フィンランドの新作映画を一挙紹介する「フィンランド映画祭2013」が10月5~9日、東京・六本木で開催される。「旅人は夢を奏でる」(12)のミカ・カウリスマキ監督、「ミス・ジーンズ・フィンランド」(12)のマッティ・キンヌネン監督が来日する。
今回で5回目。上記2作品のほか、いずれも今年製作の「結婚をダメにする21の習慣」(ヨハンナ・ヴオグセンマー監督)、「灯台守の少年」(ウルリーカ・ベングドゥス監督)、「すべては愛のために」(マッティ・イヤス監督)の計5作品が上映される。
「結婚はなぜ失敗するのか」を調べる女性が主人公の作品も
アキ・カウリスマキ監督の兄のミカ・カウリスマキ監督は10年ぶりの来日。兄弟で「コンディション・レッド」、「アマゾン」などを共同製作し、製作会社社長を務める。スカンジナビア半島北部のラップランドで年1回、2人で「ミッドナイト・フィンランド映画祭」を開催している。「旅人は夢を奏でる」は、ピアニストの男が数十年ぶりに父と再会。2人で北への旅に向かう中、心を通わせる物語。
「ミス・ジーンズ・フィンランド」は1977年、キンヌネン監督の出身地でもある北部の都市・オウルが舞台。学校一の美女に恋した高校生が、ロックバンドを結成。さえない男からの脱出を目指す物語。監督はこれまでテレビドラマを手がけ、今回は長編映画監督2作目となる。
「結婚をダメにする21の習慣」は、9月現在フィンランド年間興行収入1位のヒット作品。「結婚はなぜ失敗するのか」を調べる女性が主人公。結婚の行方を左右する「21の習慣」をめぐる人間ドラマだ。
「灯台守の少年」は、灯台の島を訪れた謎の少年と、船長になりたい少年の物語。短編やドキュメンタリー、テレビドラマを製作してきたベングドゥス監督の長編2作目。
「すべては愛のために」は、内気でロマンチックなカメラマンをめぐる人間模様。元受刑者の男と破天荒な元妻との出会い、旅を描く。イヤス監督はアキ・カウリスマキ監督とともに、現代フィンランド映画界を代表する作家の1人と称されている。
「フィンランド映画祭2013」は10月5~9日、東京・TOHO シネマズ 六本木ヒルズで開催。作品の詳細、上映スケジュールは公式サイトまで。
記事提供:映画の森
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