2013/3/13

映画「セデック・バレ」/台湾の大規模抗日蜂起・霧社事件を映画化 監督が語る、安藤政信、ビビアン・スーとの撮影秘話

日本統治下の台湾で起きた大規模武装蜂起「霧社事件」を描いた台湾映画「セデック・バレ」のウェイ・ダーション監督と俳優のダーチンが2013年3月5日、東京都内で記者会見した。ウェイ監督は「さまざまな民族が集まった台湾には、"虹色の価値観"がある。異なる価値観を認め、真摯に向き合った時、互いを理解できる」と語った。

1930年、日本の圧政に苦しむ台湾原住民がおこした霧社事件

「セデック・バレ」は2部構成、計4時間36分の大作だ。大ヒット作「海角七号 君想う、国境の南」(08)のウェイ監督が構想に十数年、製作費約20億円を費やし完成させた。製作はジョン・ウー監督。日本から安藤政信、木村祐一らのほか、ビビアン・スーらも出演。蜂起の中心となった台湾原住民セデック族の文化や家族愛、葛藤を通し、民族の誇りと命の尊厳を問う物語だ。

霧社事件は1930年10月、台湾中部の村・霧社で発生。日本の圧政に苦しむ台湾原住民セデック族の約300人が武装蜂起。日本人134人を殺害した。日本軍はすぐさま鎮圧にかかり、セデック族ら地域住民約1000人が死亡した。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]「当時の背景や制度については、膨大な資料で調べました」
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