犯罪小説の最高峰と言われるドナルド・E・ウェストレイクの「悪党パーカー」シリーズの1作を映画化したクライム・アクション。これまでも、「殺しの分け前 ポイント・ブランク」(1967)や、メル・ギブソン主演「ペイバック」(1999)など次々と映画化されてきた。
ステイサムならではのアクションがさく裂
今回、主役のパーカーを演じるのは、「トランスポーター」(2002)、「エクスペンダブルズ」(2010)といったアクション映画から、「キラー・エリート」(2012)などドラマ重視の作品もこなすジェイソン・ステイサムだ。犯罪のプロとして、3つのルール(1)ターゲットは汚い金(2)悪い奴しか殺さない(3)仕事は完ぺきに美しく──。を自分に課すプロの強盗を好演している。
映画は現金強奪シーンで幕を開ける。ステート・フェア(品評会)に集まる金を狙ったパーカーとメランダー(マイケル・チクリス)一味は、強奪には成功するが一般人を巻き込んでしまう。パーカーはメランダーに持ちかけられた次の仕事を拒否。逆に怒りをかって銃弾を食らい、瀕死で道端に放置される。一命を取り留めたパーカーは病院を脱走。メランダー一味への報復を計画する、といったストーリーだ。
冒頭、狭い車内で銃弾を浴びながら丸腰で応戦。走る車の窓から外に飛び出す。ホテルの部屋で殺し屋と格闘し、ナイフで刺されてベランダから宙吊りになる。ステイサムならではのアクションが随所でさく裂しているのがいい。
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