2012/8/25

ワンルーム購入9割が30、40代独身女性「結婚できなくなるは都市伝説です」当たり前だろ!バカ不動産屋め

ここらで家を買ってみようかという気になった。今年(2012年)は3度目の賃貸契約更新がくる年だし、以前に取材した女性投資家が言っていたことが頭にこびりついて離れない。「女性のほうが不動産投資に向いている。買い物とかして土地勘が冴えていると思う。自分の資産形成のためにも、不動産を持っていた方がいいわよ」。このひと言から私の不動産への思いは高まった。

暮らしステップアップして、結婚後に売却すれば自分の資産

近所でいくつかの新築マンションができるとの情報を得て、さっそくエントリー。モデルルームに足を踏み入れると、俄然テンションは上がった。値段には舌を巻いちゃうけれど、なにより新ピカの設備が「おいでおいで、これがあなたのものになるんだよ」と手招きしているように思えてくる。あ~、夢のような新しい暮らし。私も手に入れたい。そんな心がフワっと浮足立ったときに周りを見渡して驚いた。客は女性、女性、女性だ。モデルルームにいる客の9割が1人で来ている女性客で、残りが若い、おそらく35歳前後の夫婦だった。女性の不動産熱は高いと聞いてはいたけれど、ここまで彼女たちが真剣にマンション購入を検討しているとはちょっとした驚きである。

不動産屋に聞いてみた。ワンルーム系の部屋を購入検討もしくは実際に購入しているのは9割が30代、40代の独身女性だという。やっぱり女は手堅く動く。男や仕事で騙されることはあっても、不動産はそこまで嘘をつかない。暮らしをステップアップさせたい。それに、結婚しても売却すれば自分の資産になる。鼻息荒く、マンション漁りをする女性が多いらしいのだ。

ところが、そんな夢を一気に現実に引き戻すようなおせっかいな不動産屋さんがいた。「マンションを買っても、結婚できないってワケじゃないですから。あれ、都市伝説です」。思わず、バカかこいつは!と相手の顔をまじまじと見てしまった。それが客に対して言う言葉かい。もう絶対にこのマンションなんて買ってやるもんかと憤慨したが、なんだか足元見られた気もした。でも、実はこれが先方の戦略だったのかも知れないと気付いたのは、資産計画の段階になってからだった。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]ローン審査に通らない我が稼業―先輩作家は妻名義で申し込み
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