旅の口コミ&ランキングサイト「トリップアドバイザー」は2011年11月24日、「行ってよかった美術館&博物館ランキング2011」を発表しました。
10年10月から11年9月までに集まった口コミ数や「価格」に対する5段星評価の平均などをもとに、独自の基準で算出しランキング化したもの。日本には合わせて5600以上の美術館・博物館がありますが(水族館・動物園含む)、今回のランキングでは規模や形式などにかかわらず、訪れた人の「満足度」が順位を決定しました。
サイズも何もかも瓜二つ!(大塚国際美術館)
栄えある美術館1位に選ばれたのは、世界中の名画1000点以上を陶板画でリアルに再現した「大塚国際美術館」(徳島)。すべてレプリカではあるものの、規模とラインアップの豊富さ、そして至近距離で見ることができることも評価されたようです。
一方、博物館の1位には、陸軍特別攻撃隊員の遺品や資料を展示している「知覧特効平和会館」(鹿児島)が選ばれました。「涙なしには見ることができませんでした」という口コミが多く寄せられているように、特攻隊員の遺品4500点や遺影1036柱は1つ1つに重みがあります。
美術館の2位から5位は、絵本作家・いわさきちひろの作品を展示した「安曇野ちひろ美術館」(長野)、「三鷹の森ジブリ美術館」(東京)、「信濃美術館」(長野)、「青森県立美術館」と続きます。そのほか、東京周辺の美術館では「東京都現代美術館」(6位)、「国立西洋美術館」(8位)、「国立新美術館」(9位)がトップ10入りを果たしました。
博物館では「広島平和記念資料館」(広島)が2位にランクインし、3位から5位は「福井県立恐竜博物館」(福井)、「航空自衛隊 浜松広報館」(静岡)、「国立科学博物館」(東京)の順となりました。10位には「東京国立博物館」もランクインしています。
全体的にみてみると、エリアでは美術館を中心に東京都の施設が数多く上位にあがりました。また、博物館では、1位の「知覧特効平和会館」にはじまり、「広島平和記念資料館」、「長崎原爆資料館」(7位)、「ひめゆり平和祈念資料館」(13位)など太平洋戦争関連の施設が多くランクインする結果となりました。特設ページでは20位までのランキングを公開しています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。