NHKの人気番組「ブラタモリ」の制作チームが2011年3月28日、日本地理学会の「2010年度日本地理学会賞」を受賞しました。

新設された団体貢献部門での受賞。研究者以外が選ばれたのは初めてです。一般視聴者に地理学的視点を広める役割を果たしていること、学会員に対して地理教育のヒントを与えることなどが評価されました。

ブラタモリは、日本坂道学会の副会長でもあるタモリさんが、古地図を持って都会の街を散歩し、地域に刻まれた歴史の痕跡を追う番組。3月に第2シリーズが終了しました。

受賞について、番組プロデューサーの尾関憲一さんは、

「（放送業界ではなく）他分野から評価されて光栄です。私たちがリサーチし、企画を立てるのですが、タモリさんのフィルターを通すと、まったく違う視点が新たに生まれる。それが相乗効果となったのでは」

と話しています。

タモリさんが渋谷を歩く　(c)NHK

視聴者からも好評で、第2シリーズ終了直後から、再放送や新シリーズを求めるファンからの問い合わせが殺到しているそう。今秋10月ごろから第3シリーズの放送が決定し、ただいま準備中。8月11日には、第2シリーズの最終回「渋谷編」に未公開影像を加えた73分番組「ブラタモリスペシャル　渋谷編　超拡大版！」が総合テレビで放送されます。時間は、19時30分から20時43分を予定。

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