2011/5/30

日本の夏にバカンスを 「長期滞在プラン」続々登場

電力消費量が多くなる夏に向けて、企業や家庭内で節電の意識が高まっているなか、避暑地や海外でゆっくり過ごす「長期滞在型旅行プラン」が発売されています。

これまで夏のパッケージツアーは、国内旅行で2~3泊、海外旅行で4~5泊が主流でした。それを欧米のバカンスのように7日~1か月間、旅先での「時間」を楽しんでもらおうと各社がさまざまな企画を打ち出しています。

あこがれのバカンスが実現!?
あこがれのバカンスが実現!?

旅行先に先生が! 長めの夏休みでもママ安心

JTBは2011年5月20日から「JTBのロングバカンス」を発売。国内旅行プランは小学生の子どもを持つファミリー向けの「少し長めの夏休み」と、シニア向けの1か月間滞在可能な「ロングバカンス沖縄・北海道」を。海外旅行プランは滞在日数を選べる「ロングバケーション 日数長めがおトクな海外旅行」、「海外ロングバカンス」を用意しています。

新しい長期滞在型プランのポイントは「過ごし方」の提案。JTBは、「今年は日本人の休暇の過ごし方が変わる、そんなターニングポイントになり得る年」と語っています。

「少し長めの夏休み」は、北海道や沖縄、長野などの民宿に13泊14日から30泊31日まで滞在できる親子参加型プラン。ハイキングや沢登りが親子で楽しめるほか、農業体験などを通じて地元の人たちと交流できるプログラムが組み込まれています。子どもが宿題を持ち込んで、現地でも勉強できるようなサポート体制もあり、「おそらく先生を用意したプランは初めてではないでしょうか」と胸を張ります。

「ロングバケーション 日数長めがおトクな海外旅行」は、ホノルル、パリ、ゴールドコーストなど全14コースを企画。「長めがおトク」という名の通り、滞在期間が長ければ長いほど1日あたりの宿泊代が安くなります。方面によって滞在できる日数が異なり、ケアンズは8日間から最長で29日間まで連泊できます。1泊あたりの宿泊代の最安値は約8200円。

長期滞在型旅行プランについて、観光マーケティングプランナーの奥山高樹氏は、

「長期滞在型の旅行はこれまでもあったが、なかなか普及してこなかった。リタイアの高齢者層を想定していましたが、震災後のこの夏はいろいろなストレスから解放されたい、気分を一新したい、癒しを求めるなど、これまで想定しない人が訪れるはず」

と予測しています。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]椿山荘が1泊5000円から ハワイでは資格取得プランも
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