2011/4/23

生きぬく知恵学ぶ 「防災講座」多彩に増加中

余震や原発事故などで不安な日々が続く中、「防災」に関連したカルチャースクールの講座が増えてきています。

非常持ち出し袋の中身を確認している様子
非常持ち出し袋の中身を確認している様子

代表の川口拓さん。救助のヘリに鏡で合図を送るコツを実演
代表の川口拓さん。救助のヘリに鏡で合図を送るコツを実演

大地とともに生きる術を学ぶ自然学校「ワイルドアンドネイティブ」は、4月17日に「防災サバイバル講習 サバイバルの基本法則を知ろう!」を開催しました。

もともとネイティブアメリカンのサバイバル術などの体験を行っているスクールですが、3月11日の震災発生後、「都市で生き抜くすべを学んでいたので、冷静に行動できた。もっと多くの人にサバイバル術を知ってもらいたい」といった声が寄せられたため、急きょ開催を決定。定員20人のところに26人が集まりました。

半分以上が新規の参加者で、問い合わせの件数は通常の5倍ほどあったとか。女性1人での参加も多く、また最高齢の参加者は70代でした。老若男女を問わず防災への意識がかなり高まったということがわかります。

実際に参加した人は、

「人間が生存していく上で一番必要なもの、大切なものは何か、という視点が大前提になっていて、わかりやすく有意義だった」
「災害時に何を手に入れるべきか、どう行動すべきかのアイデアを与えてくれた」
「震災の時に、何をどうしていいかわからなかった自分を責めたりしたが、学んだことで心の持ちようがつかめた」

といった意見を寄せています。




これから開催されるのは、朝日カルチャーセンター 新宿教室の「チャリティー緊急ゼミ - 震災から人災へ、われわれは今どこにいるのか」。震災に関する情報が飛び交う中で何を注視すべきか、首都大東京教授・社会学者の宮台真司さん、政治社会学者の堀内進之介さんによる講義で学びます。5月14日の18時30分から20時30分まで。受講料1000円で、収益は被災地に寄付。残席わずかです。

「手作り」で災害対策

おいしい保存食が作れる
おいしい保存食が作れる

「手づくり」で防災の知恵を学ぶ講座もあります。全国で116教室を展開する「ホームメイド協会」は、4月20日から5月6日まで、非常食になる「シリアルチョコバー&乾パン」(参加費500円)の手作り講座を開催しています。災害時だけでなく、レジャーやスポーツにもピッタリの保存食を作ることができます。関東では、有楽町、渋谷、横浜などで46教室を展開。アクセスしやすい場所で受講可能です。

「一緒にはじめよう! 参加者特典」キャンペーンを実施中で、10500円の入会金無料や、パヴォーニ社(イタリア)製の高級アニマル型モールド(ケーキ型)プレゼントなどの特典があります。

防災意識が高まっている今こそ、知識を深める絶好の機会です。身近でも起こりうる大災害に備えて「生きぬく知恵」を身につけてみては?

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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