2011/4/ 5

自粛するより「特産品」買って被災地応援

2011年4月2日、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿された動画が話題になっています。

ユーチューブで「お花見のお願い」
ユーチューブで「お花見のお願い」

「自粛より、お花見をしていただけるほうがありがたい」。こう訴えるのは、岩手県の酒造会社「南部美人」五代目蔵元の久慈浩介さん。東北の酒造業界を盛り上げようと、「ハナ★サケ!日本の会」というプロジェクトを立ち上げました。同社も東日本大震災で被害を受けましたが、自粛ムードが続くと被災地が経済的な二次被害を受けてしまうため、日本酒を飲むことで応援してほしいと語っています。


都内で被災地の特産品を買う方法

酒づくりだけではなく、被災地ではいろいろな産業が大きな被害を受けています。福島県は原発事故による農産物などの風評被害も深刻ですが、「こんな時だからこそ、会津を、会津に住むみなさんを元気にしたい」と、地元で特産物を販売している「十七市町村物産市場 会津ブランド館」は、3月24日に オンラインストアをオープンしました。会津17市町村の物産を扱っていて、お米や調味料などの食品だけでなく、赤べこのキャラクター「あかべぇ」のグッズなど民芸品も販売しています。

都内には被災した東北6県と茨城県の物産を販売するアンテナショップがあり、実際に目で見て買い物できます。都心からアクセスしやすいアンテナショップと営業状況をまとめました。

新富町「青森県特産品センター」
徐々に商品の入荷を再開しています。店内は節電のため間接照明などを落としていますが、通常営業しています。

有楽町「秋田ふるさと館」
通常の70%ほどではありますが、商品を入荷しています。

東銀座「いわて銀河プラザ」
震災後在庫をつないで販売している状態でしたが、先週末から入荷を再開。商品に偏りはあるものの、小岩井乳業の牛乳やヨーグルトも並んでいます。

銀座一丁目「おいしい山形プラザ」
早くも生鮮食品の入荷を再開。行者にんにく(340円)やクレソン(160円)をエントランスの外側で販売しています。

東池袋「宮城ふるさとプラザ」
沿岸部の事業者はまだ連絡がつかない所もありメドが立たない状態ですが、銘菓「萩の月」をはじめ、入荷できる商品から販売再開しています。店頭での募金では、3月13日から31日の間に1500万円を超える金額が集まったそうです。

八重洲「福島県八重洲観光交流館」
3月末にはたくさんの商品が納品されたそうです。4月2日、3日にはアスパラやきゅうりなど福島産の青果物が販売され、20分ほどで完売しました。

有楽町「むらからまちから館」
全国の物産を扱う店舗で、茨城県の特産品も購入できます。現在100%ではありませんが入荷を再開しており、納豆も販売しています。


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* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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