なかなか寝付けない、寝てもスッキリしない...とは、今や現代人の大きな悩みのひとつですが、東京と世界の主要都市の「睡眠」について比べた興味深い結果が出ています。
世界の人はこれだけ寝ています
イケア・ジャパンが、2013年10月に発表した「睡眠に関する国際5都市比較調査」によると、東京は明らかな"睡眠後進国"。世界の中で、時間、満足度ともにかなり低いことが分かりました。
ロンドン(イギリス)、ストックホルム(スウェーデン)、ニューヨーク(アメリカ)、パリ(フランス)、東京(日本)の5都市の平均睡眠時間を比べると、東京は最下位の7.3時間。意外に多いのでは?と感じますが、1位のパリは東京より1.6時間も長い8.9時間。世界の都市の人は約8時間は毎日寝ているようです。
睡眠満足度も"差"は顕著に出ており、ロンドンは75%が睡眠のとり方に満足(不満足は25%)だったのに対し、東京は約半数の47%が「不満足」と答えています。
実は、東京の寝室環境は 他国に比べてこれまた後進的です。日本を除く4都市では、「寝室専用の部屋で、一人、もしくはパートナーと一緒に就寝。子供は別部屋」が寝室の主流ですが、日本の寝室事情を見ると「寝室専用の部屋が無い」ということも珍しくありません。
「寝具の寿命に合わせた買い換え」や「自分・家族の睡眠に適した寝具の選考」「寝室のインテリアをコーディネート」など、寝室環境にこだわる人の割合も、東京が5都市中ワースト1位でした。
結果、東京在住者たちの睡眠不満は、日常生活にも少なからず影響を及ぼしているようです。健康面、友人とのコミュニケーション、配偶者・パートナーとの関係などの面で、他4都市よりも不満を多く感じているほか、生活全般を総合的にみた場合でも、不満割合が唯一4割近い高水準となっていることが分かりました。
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