イギリス人、「フクブクロ」に日本文化を発見 ~福袋レポ2012~
東京バーゲンマニアが、2011年12月20日から2012年1月16日まで行った「福袋レポーター大募集」キャンペーンで集まったレポートをご紹介します。お正月を初めて日本で過ごした優秀レポーター・ドミニクさんは、東洋的な「フクブクロ」が気に入ったようです。
フクブクロと日本文化
優秀レポーター:ドミニクさん
日本で初めて過ごすお正月@原宿
はじめての日本での正月僕はノースイングランドの出身の28歳のイギリス人で、昨年東京に来て、現在は雑誌のモデルや英語の教師をしています。
日本のフクブクロのことは日本人の友達に聞きました。新年の初売りで、中身が分からないよう袋に入った状態で商品を売り出すという手法は、単純に値引きをするだけのバーゲンセールとは異なり、とても東洋的なニュアンスを感じました。
1月3日、向かった原宿の町は普段よりも閑散としているようでしたが、ところどころに人の賑わいがあり、色々な店で福袋が売り出されていました。下調べしておいたいくつかのストリートウェアブランドのうち、Stussy原宿店の初売りの列に加わりました。
独特のにぎわい
売り切れ直前に買えた福袋列に並んでいるのは約50名で、いかついボディーガードのような人が列の進行を管理していました。2~3人くらいの人が福袋を手に店を出ると、同じ人数が店内に誘導されるという具合で、僕が店の中に入るまでに、だいたい30分から40分くらいかかりました(寒かった...)。
福袋はほとんど売れており、大きいサイズが2~3個、欲しかったミディアムサイズは、僕が購入したものが幸運にも最後の1つでした。値段は15,000円でしたが、1000円分の商品券が入っていたので、実質的には14,000円の買い物でした。
福袋の中身中身はメッセンジャーバッグ、キャップ、サングラス、スカーフ、財布、セーターで、値札の合計額は72,000円でした。残念ながら全てが自分の好みではなかったので、バッグやキャップは友人に譲り、残りの小物は今後のファッションに取り入れていくことができそうです。
感想買い物の中身は払ったお金に十分見合うものだったし、正月の原宿や渋谷を歩き回るという経験も楽しいものでした。
福袋の価値は自分が今持っている袋の中には何が入っているだろうかという気分の高まりも含まれるということ、初詣などの初や縁起、神仏と福を重んじる日本の心を表す文化の一部なのだということが分かりました。
話に聞くと日本の若い女性たちは、抱えきれないほどたくさんの福袋を買って、人にあげたり、テイストの合わないものを交換し合ったりすることもあるのだとか。上手に買い物を楽しむ力はなかなか女性に適いませんが、また福袋の列に加わりたいです。