2011/6/ 6

夏、「3時のおやつ」で糖分補給が大事

ダイエットの敵と思われている「おやつ」。太る要素である糖分を敬遠し、「禁おやつ」している女性も少なくないでしょう。しかし、これからの暑い季節、適度な糖分補給を心がける必要があります。

精糖工業会が運営するサイト「Science@Sugar」によると、脳はエネルギー栄養素としてたんぱく質や脂肪を使わず、ブドウ糖が唯一脳の活動を維持する栄養素なんだそうです。また、医学博士で多摩大学教授の真野俊樹さんによると、糖分とナトリウムなどの電解質を含んだ水のほうが、水だけを飲むより体に水分をたくわえる力が高いのだとか。糖分は夏場の水分補給にも、脳を使うにも重要な栄養素なので、控えすぎはよくないのです。

ただし、摂取する量、時間などを考えなければ、当然太ったり、血糖値が上がり過ぎたりと、健康に悪影響を及ぼします。では、健康的な「正しいおやつの食べ方」とは?

ダイエット情報発信サイト「microdiet.net」は、調査レポート「デザートはいつ食べるのがベスト?」を公開しています。

レポートによると、「デザートは食後よりも間食にするのがベター」とのこと。これは、1日数回に分けて食事するほうが脂肪が体にたまりにくいという人間の性質によるもの。一度の食事での摂取カロリーが多いと、消費しきれなかったカロリーが脂肪として蓄積されるので、同じカロリーなら小分けにしてとるほうが血糖値も安定し、脂肪が付きにくくなります。つまり、食後より間食にデザートを食べたほうが太りにくい、ということなのです。食事と間食の間隔が短すぎるのも健康によくないそうで、昼食と夕食の真ん中頃の時間、つまり15時前後が正しい「おやつの時間」といえます。

「おやつ」という言葉、語源は14時から15時ごろを指す江戸時代の言葉「八つ刻(やつどき)」。江戸時代中期頃までは一日二食が主流だったため、八つ刻に間食をしたことからそれを「おやつ」と呼ぶようになり、やがて他の時間の間食もそう呼ばれるようになったそうです。江戸時代の人たちも、知ってか知らずか、適した時間に間食をしていたんですね。

食べすぎは禁物だけどね
食べすぎは禁物だけどね

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