2024/9/ 7

大人になった「プリキュア」ファンに贈る"アイスクリームダイナー"。キャラの成長を感じるエモ空間にキュンっ。生みの親とオーナーにコラボの理由を聞いてみた。

幅広い世代に愛される大人気アニメシリーズ「プリキュア」とユースカルチャーがコラボレーションする「precure genic」プロジェクト。第一弾として今年の3月に下北沢で開催されたポップアップストアは、大きな話題になりました。

早くも第二弾が実現し、2024年9月2日、新丸子にある大人気アイスクリームダイナー「BIG BABY ICE CREAM」を舞台にスペシャルなお店が誕生しました。

内覧会に参加した記者が、東映アニメーションのエグゼクティブプロデューサー 鷲尾天さんと、BIG BABY ICE CREAMのオーナー 吉田康太郎さんにインタビュー。オープン当日のワクワク感とともに、貴重なコメントをお届けします。

登場人物の成長を感じる空間に

プリキュアシリーズの生みの親である、東映アニメーション執行役員兼エグゼクティブプロデューサーの鷲尾さん。

第一弾から大事にしているのは、「かつて見てくれていた人たちが改めて思い出し、何かを呼び起こしてくれたら」という思い。

スイーツ(飲食)とのコラボレーションは、気持ちが盛り上がる、という純粋な気持ちから始まりました。まず、どのような経緯から"アイスクリームダイナー"を選んだのでしょうか。

「BIG BABY ICE CREAM」は、アイスクリームをメインにスイーツやコーヒーを楽しめる"アイスクリームダイナー"として地域内外から愛されるだけでなく、アパレルブランドとのコラボレーションやイベントの実施など、ファッションや音楽といったユースカルチャーとの繋がりも強いブランドです。
飲食店としてだけでなく、新たなカルチャーを伝えていくカルチャーハブとしての活動に共感し、今回のコラボレーションが実現しました。

ユニークで新しい今回のお店。企画段階での秘話を尋ねたところ、メインビジュアルへの熱い思いが飛び出ました。

私の方でチェックに入ったときに、ビジュアルを見て「あぁ!」ってすごい納得して。このお店でこういうことをやるとすれば、もうぴったりだろうと思いました。スッと入ってきたので、これは絶対にいい形になるなとその時に感じましたね。

ビジュアルはもちろん、一つ一つのディテールにこだわった内装に感動をみせていた鷲尾さん。「ふたりはプリキュア」のキャラクター、美墨なぎさに馴染み深い"ラクロスのスティック"が飾られていることには驚いたと言います。

子供はもちろん、大人に成長した当時の視聴者たちも多く来店するはず。このお店を通して伝えたいことを聞くと、まっすぐな想いが返ってきました。

当時見てくださっていた方たちがこの設えを見て「あぁ、そういえば私これ見てた!」と思い出してくれると......。
「この子達はきっと私が見ていた頃より少し大人になったら、きっとこういうことをやっているに違いない」と思い起こしてもらえる、それがこのお店で実現できているっていうのがすごく嬉しいし、また新たなキャラクターの一面を掘り起こしてくれたのではないかな、とワクワクします。

最後に、歴代プリキュアのキャラクターたちは「全員よく食べること」が共通点だと教えてくれた鷲尾さん。番組制作の頃から大切にしていたある思いがありました。

それは視聴してくださるお子様、保護者の皆さんが「よく食べて大きく成長すること」を願っていて、私たちはその期待に応えたく番組を作ってきたからです。その歴史を感じて育った皆様が今回のコラボを一番喜んでくれているかもしれません。幼かった頃の懐かしさを感じつつ、最先端のスイーツを味わっていただきたいと思います。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]コラボ実現の理由は、立地と"ふたり"?
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