2024年6月25日、音声コンテンツ配信サービス「Amazonオーディブル(以下、Audible)」の記者発表会がおこなわれたので、東京バーゲンマニア記者も取材してきました。
その中で、作家の湊かなえさんと、湊さんの作品『サファイア』のAudible版オーディオブックで朗読を担当した、俳優の永作博美さんが対談。制作の裏話などを語りました。
湊さんが指名
『サファイア』は、7つの短編小説をおさめた1冊。
そのうちの1編「ムーンストーン」がドラマ化された際に、永作さんが主演を務めた縁で、湊さんが朗読をお願いしたそうです。
湊さん「その(ドラマの)時の永作さんが素晴らしくて。体当たりで挑まれていて感動しました。永作さんに他の作品も朗読してもらえたら、また違う物語の側面が見えるんじゃないかなと思って、読んでいただきたいとお願いしました」
7編の登場人物は、年齢も性別もさまざま。人物の表現が難しかったと永作さんは話します。
永作さん「同年代の女性が3人出てくるとか、家族全員1人でやるとか(笑)。聴き分けられるんだろうかっていう不安がずっとありました。聴く人が違和感を持たないように、自分で読んでいるように聴き進められるように読みたいなと思ってやっていました」
湊さんは録音を一部だけ見学したそう。男性の一人語りの部分を聴いて「素晴らしい」と感じたと言います。
湊さん「大きく声を変えているわけではないのに、男性、娘、お母さんってわかる。その人の内面をとらえているから、こんなにも伝わってくるんだろうなと思って感動したんです」
永作さんはAudibleのオーディオブックを聴いて、大人向けの読み聞かせのようだと感じたそうです。
永作さん「子どもって、本を読み聞かせるとすぐ寝るんですよね。聴きながら、自分の頭の中で想像して、頭の中の世界を旅してるうちに寝られる。(Audibleは)その大人向けのように感じて。安眠につながるような、違う世界に連れて行ってくれるような気持ちよさがあるなと思います」
永作さんの朗読とともに、寝る前のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
Audible版『サファイア』は、Amazonで配信中です。
※この記事による収益の一部は、東京バーゲンマニアに還元されます。
東京バーゲンマニア編集部
Written by: 馬場レオン
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。