自由に楽しむ
はじめての「チェアリング」をやってみたいとうさんは、イスにカップホルダーがあるかどうかが非常に重要であることに気づきます。それがないと、飲み物の置き場所に迷ったり、こぼしたりするからです。
「ちゃんとしたイスがほしい!!」という一心で、ショップめぐりをすることに。カップホルダーも肘かけもあるけど重いイス、小さくて空気のように軽いイス......。わくわくしながら吟味していきます。
お気に入りのイスを購入し、桜の木の下でお花見チェアリング。スーパーで買ったお酒とおつまみを味わいながら、地面やベンチに座るのと、自分専用のイスに座るのとでは、こんなにも安心感が違うのかと、実感したのでした。
ある朝、いつもより早く目が覚めました。何をしようかと考えて、日の出を見に行くことに。コンビニで買ったカレーパンとコーヒーをおともに、最高の景色をひとりじめ。思いつきでやってみた早朝チェアリングは、とびきり贅沢なモーニングとなったのでした。
チェアリングは自由
お酒とおつまみじゃなくてもいいし
何時でもいいし
1人でも2人でもいい
「チェアリング」にすっかりハマり、ワンコインチェアリング、渓谷チェアリング、屋上チェアリング......と、いとうさんはここからさらに、さまざまな「チェアリング」を試していきます。
個人的には、本作で「チェアリング」を知りました。日常の中の非日常。気合いを入れて特別なことをしなくても、特別な気分になれるところが、なんとも魅力的です。手軽で、自由で、これならできそうだなと思いました。
ただ、たとえば近所の公園で、イスに座っている自分を想像してみると......ちょっと周りの目が気になってしまいそうです。人を気にしすぎると楽しめないし、気にしないと迷惑をかける。自分にも周りにも自然と配慮する。本作には、そんなことも書かれていました。心に留めて、楽しみたいですね。
画像提供:KADOKAWA
(東京バーゲンマニア編集部)
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