『おてがる 座るだけアウトドア チェアリングはじめます』いとうみゆき 著(KADOKAWA)
なんだかリフレッシュしたい。たまには自然の中でほっとひと息つきたい。そう思うこと、ありませんか? でもピクニックやキャンプはハードルが高そうだし、旅行したくても時間が......という人のための、とっておきの過ごし方があります。
「イスと飲み物だけ持って出かける 超おてがるなアウトドア その名もチェアリング!」
イラストレーター・いとうみゆきさんの『おてがる 座るだけアウトドア チェアリングはじめます』(KADOKAWA)は、イスだけあれば誰でもできる、超簡単なアウトドア「チェアリング」をテーマにしたコミックエッセイです。いとうさんが「チェアリング」をはじめて気づいたこと、感じたこと、見た景色を、あたたかく美しいタッチで描いた作品です。
日常が特別なものに
景色を見ることと車旅が好きないとうさん。ニュージーランドで1年間の車旅をしたこともあり、かなりのアウトドア派かと思いきや、ふだんはずっとおうちにいるインドア派だといいます。ただ、あまりにも外に出ないのは身体に悪いので、最近は散歩を習慣にしているそうです。
そんないとうさんのもとに、編集者から一通のメールが。そこには「チェアリング」について書かれていました。「チェアリング」とは、公園や川原などのお気に入りの場所で、持ち運びできるイスに座ってくつろぐこと。なんでも、いつものお散歩スタイルに、イス、お酒、おつまみをプラスするだけだといいます。
「...チェアリング?」と思いつつ、早速やってみることに。いつもの散歩道の途中にある河川敷へ向かいます。走る人、歩く人、演奏する人、おしゃべりをする人......。さまざまな人が集まる場所で、「座る人」になってみると、日常の一場面がなんだか特別なものに感じられたのでした。
風も 流れる雲も 川のキラキラも
全部おつまみ
いつもの散歩道が ちょっと座っておいしいものと過ごすだけで
こんなにわくわくするなんて