2022年も、あらゆるヒットお菓子が誕生しました。
その中でも、「水グミ」は、これまでになかったユニークなグミで、SNS上でも注目を集めました。
2022年のヒットを振り返る企画、今回は「異色グミ」ヒットの裏側をのぞきます。
ヒットは「正直驚きでした」
「水グミ」は、"水"をコンセプトに作られた、しずく型のぷにぷに透明グミです。UHA味覚糖が手掛けました。
2022年1月17日にコンビニ限定で販売をスタートすると、SNS上では「面白いの見つけた!」「水グミ!?って思って気になったから買ってみた」など、反響が寄せられました。
その後、5月23日に全国で再販売。この時から、SNSだけでなく、ユーチューバーの紹介もあり、さらに大きな話題になりました。商品は入手困難になるほどで、記者も7月上旬の時点で、購入するために店を10軒巡りました。
食べると、やや硬めの絶妙な噛み応え。後味が非常にすっきりしており、すーっとした爽やかさが口の中に残ります。
生まれたきっかけは、「飲料の世界で、透明のフレーバーウォーターが一定の市場性があったから」(UHA味覚糖の担当者)。
このニーズに着目し、グミにも応用。水を飲んだ時のすっきり感と後に残る爽やかさ、クリアな見た目など、「水」を表現する要素にこだわり作られました。
特に、10代後半~20代の若い世代からの反響は大きいものでした。現時点での販売個数は答えられないとしつつも「販売当初は目標の7倍を超える売上だった」といいます。
「意外だったのは、『ヘルシー』という声が多かったことです。弊社としては『ヘルシー』さを推しているわけではなかったので、(パッケージの)裏面までとてもよく見てくださっているんだと気づかされました」
水グミは、1製品(40g)あたり79kcal。斬新なコンセプトはもちろん、低カロリーで罪悪感なく食べられる点が、若い世代の心を掴んだのかもしれません。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。