北九州名物「堅パン」が、成城石井にあるって!?
2022年7月下旬、SNSでこんな噂を聞きつけた記者は成城石井に探しに行きました。3店舗目でようやく「胚芽入堅パン」をゲットすることができました。
いったいどれくらい硬いのでしょうか。
前歯は無理そう、奥歯なら...
鉄のように堅く、噛めば噛むほど味があるという「くろがね堅パン」。残念ながら、記者が訪れた3店舗ではいずれも品切れでしたが、姉妹品の「胚芽入堅パン」をゲットすることができました。
「くろがね堅パン」に、栄養価の高い「胚芽」を練り込んだ商品です。胚芽は、ビタミンB1・B2・Eや鉄分などミネラル類をたっぷり含んでいます。
どちらも1袋5枚入りで、価格は各291円(※店舗により異なります)。
商品パッケージにも「たいへん硬い商品ですので、かむ時はご注意ください」との記載があります。
1枚の大きさは、9cm×6cm×厚さ0.7cmくらい。見た目や持った感じでもかなり硬そうですが、食べてみます。
まず、前歯で噛んでみました。......がまったく噛み切れそうな感じはありません。しばらく舌で湿らせても無理。これ以上続けると歯が折れそうな気がしたので、奥歯で試しましたが、ほんの少し削れるくらいでした。
思った以上の硬さに驚きました。正直硬さとの闘いに集中してしまい、味を気にする余裕はなかったですが、少し食べれた部分ではほんのり甘い味わいがしました。
そのまま食べるのは難しそうなので、牛乳に浸してみることに。
ところが1分、2分、3分...表面がふやけてきたものの、全然前歯で噛み切れる気配はありません。10分浸してようやく奥歯で噛み切れるようになりました。
牛乳に浸すのは食べやすくなるだけでなく、堅パンの素朴な甘さと、ミルクの味わいがマッチして美味しいです。
SNSでは「下手すると歯が欠ける」「間違っても、前歯を使ってはいけません」「本当に硬くて歯が負けそう」「めっっっっちゃ堅い」といった声が寄せられています。
手で割るのもけっこう大変。指では難しく、小指球を使ってなんとか割れました。口内に全部入るくらい小さめに割ると、飴のように楽しめます。口内の熱によってじわじわと溶けて、比較的早く食べることができました。
とはいえ、1枚を食べきるにはかなり時間がかかります。1枚あたり約60円で、1日1枚と考えると、デイリーおやつにも向いているかと思います。牛乳やコーヒー、紅茶のお供として、じっくり楽しむのもいいかもしれませんね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。