「作りがいがある」(従業員)「お得だから買っていこう」(購入者)
「チョコっとECO」は、廃棄を「できる限り0個に近づけたい」との思いが背景にあります。
もともとサンマルクカフェでは、これまでパンの値下げを一切行っていませんでした。この取り組みが始まる前は「時間が来たら全部捨てていた」そうです。
そのため、実際に店頭に立つ従業員からは、「せっかく毎日丁寧に作っているので、捨てるのが心苦しい」といった声があがっていました。また今回取材に対応してくれた担当者も、過去に店に立っていた経験があり「廃棄する際の残念な気持ちがわかる」とも。
そうした中、新型コロナウイルスの影響で廃棄が増えたこと、そして「SDGs」の観点からも食品のロス対策を重視し、施策が始まりました。
取り組みがスタートしてから、約1年が経ちました。
従業員からの評判は上々です。
「時間がきたら、ゴミ箱にぽいっと捨てなければいけなかった分を購入してもらえて、店舗としても作り甲斐がある」
「お得だから買っていこうと手に取るお客さんもいらっしゃるし、『良い取り組みだね』と直接反応がもらえる」
働く側も、前向きな気持ちになれます。
ユーザーにもサービスのよさは伝わり始めています。実際にSNSでは、「ありがたいです」「是非、続けてほしいです」「素晴らしい」などの書き込みが見られました。
実際店舗での廃棄量は「順調に減っている」とのこと。ユーザー側からすれば、お得に無理なく続けられるので嬉しいサービスのようです。
「引き続きこうした活動を行って、少しでも廃棄が減るように、と思っています」(担当者)。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。