辛酸なめ子の東京アラカルト
漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが注目する東京のお出かけスポットやイベントを紹介。辛酸さんならではの視点、現地でのエピソードに思わずニヤッとしてしまいます。
2021/3/14

葛西の休日を満喫できるおしゃれ施設「Ff」【辛酸なめ子の東京アラカルト#48】

少数精鋭のフードショップは肉系メニューが充実

 

ただ、1階のお店はそこまで北欧感はなく、目立つところにあったのは焼き芋や、お菓子など物産が売られているポップアップストア。こちらの施設がオープンした直後の休日に行ったので、隣のスタバも、Ff内のイートインも混雑していました。「密」を避けたい時は外の公園に行くしかありません。

(「THE ROOTS FRUITS」の千葉産おいものスイートポテトクレープ(720円)。ランチにもなりそうな満足感が)

並んでやっと買えたのは「THE ROOTS FRUITS」の「千葉産おいものスイートポテトクレープ」。物産ショップにも落花生のお菓子が売られていて、一瞬ここは千葉かと思いますが、江戸川区です。

(フードホールはそれぞれのお店のカウンターでオーダーできます。椅子は少なめですが......)

フードホールには、デリの店「TODAY'S FARM」、カレー屋「SPICEFAMILY」、ラーメン屋「酵NOODLE」などが並んでいます。

2階にはハンバーガー店「YAMBURGER」も。ホットドッグとか、チキンカレーとビーフカレーの合いがけとか、チャーシュー入りラーメンとか、結構肉メニューが充実している印象で、公園に行ったあとにエネルギーをチャージできます。

そんな中、大人気だったのが「BUT THE BUTTER」というパン屋さん。行ったら買い尽くされていてパンが残っておらず......。葛西の住民はパン屋を求めていたのかもしれません。

(買いに行ったら何も残っていなかったパン屋さん。最近新しめの商業施設でパン屋が売り切れがちな傾向が......)

それなので公園に行ってまた戻ってきて、16時30分の次の焼き上がり時間まで列で待機。そして再オープンしたら、熾烈な空間の中、やっとクロワッサンとコロッケパン買うことができました。またあっという間に売り切れになり、その日はもうパンは補充されないそうでした。

(並んでやっと買えたパン二個。またもやあっという間に品切れに......。バターがふんだんなリッチな味わいでした)

アウトドアやキャンプでは食料を調達するのが大変ですが、この施設ではそんな生存のための食料確保スキルをトレーニングできた気がします。インドア派ながら、アウトドアに一歩近付けました。

(一歩外に出ると葛西臨海公園が。地図を見ると池や芝生広場やバードウォッチング施設などがあって充実しています)

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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