風邪とウイルスの「2大不安」 withコロナの冬、良質な睡眠をとるには? 専門家に聞く。
いよいよ"withコロナ"の冬がやってきます。乾燥に加え、ウイルスからの防御も気になります。
免疫のために重要なのは「睡眠」と聞きますが、実際「質のいい睡眠」がとれずに悩んでいる人も多いと思います。
睡眠専門医の坪田聡先生に「今冬、健康のための睡眠環境」について聞きました。
暖房器具の風が苦手
家電メーカーのデロンギ・ジャパンが20~60代の男女1000人を対象に「コロナ禍の冬の健康管理と睡眠調査」(※)を行ったところ、「ウイルス感染」(87.4%)と「風邪」(67.1%)が健康の二大不安要素ということがわかりました。
免疫力向上のために、7割が「質の良い睡眠」を意識するも、実践できているのは4割未満で、睡眠環境を改善したい人は80.3%にのぼります。
冬の睡眠には暖房が大きく影響します。実際、64.7%が睡眠時の暖房器具に「不満」を感じていると答えています。
具体的な不満点を聞くと「空気が乾燥する」がトップで、59.0%が暖房器具による「空気の乾燥」に不満を感じています。
特に暖房器具から出る風には58.8%が「不快に感じたことがある」と答えており、その理由はやはり乾燥(61.9%)でした。
良質な睡眠に"風のでない暖房器具"はマストのようです。
坪田先生も、「質の良い睡眠のために、部屋の明るさ、温度、音、気流を見直しましょう」とアドバイスを送ります。
「寝室はなるべく暗めにし、寝ている間の部屋の温度は16℃くらいで、ナイトウェアの上に1枚羽織るぐらいが適温。人の五感は寝ている間も働き続けているので、寝室の音もできるだけ静かであることが理想です。寝ている間に風(気流)を受けると体がストレスと感じ、体温調節がしにくくなり、睡眠の質を低下させることがあります」
また、睡眠と暖房器具の関係については、「寝ている間は体温が上がらない方がぐっすり眠れるため、室温を一定にキープできる暖房器具を選ぶことをおすすめします」と話します。
「風が出る暖房器具は、肌の表面から水分を奪い、乾燥感を高めます。快適な睡眠のためには、暖房器具の風が体に当たらない方が望ましいといえるでしょう」
風の出ない暖房器具は編集部が調べたところいくつかあります。
・デロンギ マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル
輻射熱で部屋全体を暖かく、常に快適な温度を±0.1℃の精度でキープ。ホコリを巻き上げず空気がクリーンで、肌ものども乾燥しにくいのが特徴です。人の呼吸音よりも静かな運転音で、安眠を妨げません。
また「MySleep」機能も便利です。アプリ内の「MySleep」を使えば入眠後設定温度を下げ、起床時間に合わせて設定温度を上げるなど睡眠専門医監修の温度制御を行えます。
・mill オイルヒーター(1000w/1200w)
millの新世代ヒーターです。熱を内部に取り込むことで、効率的に快適な室内環境を作り出します。内部に取り込んだ熱を部屋に循環させるシステムのため、空気を汚すことなく部屋を暖めることができます。
おやすみタイマー設定で、2時間運転→4時間停止→2時間運転→停止の動作もワンタッチ。睡眠時の安全性と快適性をサポートします。
・NOILHEAT(ノイルヒート)(DHS-1519、DHS-1219)
オイルヒーターのメリットを生かしつつ、オイルを使わないことでデメリットを改善した暖房機器。輻射によって空気を直接暖め、冬の寒いお部屋を温度ムラなく快適に温かくし、一方でオイルを使わないから軽量。4輪キャスター付で、移動も楽々です。
輻射と対流によって暖めるので、温風暖房機と比べて乾燥しにくく、肌やのどにも優しいです。
今年の冬の寝室のご参考に。
(※)2020年9月11日~13日、全国の20~60代男女1000人(各500人ずつ)を対象に、インターネット調査。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。